【マーチS】スワーヴアラミスが重賞初挑戦でV 仏の美人ジョッキー・ミシェル効果でダート適性覚醒

重賞初挑戦Vを飾ったスワーヴアラミス(左)(右は2着のクリンチャー)
重賞初挑戦Vを飾ったスワーヴアラミス(左)(右は2着のクリンチャー)

◆第27回マーチS・G3(3月31日、中山競馬場・ダート1800メートル=稍重)

 第27回マーチS・G3は31日、降雪により3R以降が中止となった29日の続行競馬として中山競馬場のダート1800メートルで行われた。1番人気のスワーヴアラミスが直線での激しい叩き合いを制し、重賞初挑戦Vを飾った。

 ダート界に新たな新星が誕生した。スワーヴアラミスは4角2番手から直線で抜け出し、残り150メートル付近で外からクリンチャーに迫られたが、息をのむ追い比べの末に首差で白星をつかんだ。今年の自身重賞初制覇となった藤岡康は「直線は終始、内にもたれながらで修正していたが、並ばれてからグッと出てくれたのは勝負根性とポテンシャルの高さ」と、白い歯をのぞかせた。

 降雪により予定外の続行競馬となったが、レース前日は中山のコースに入らず、午前と午後に厩舎周りの運動で入念に調整した。前走から増減なしの馬体重488キロで出走でき、鞍上は「厩舎の方がうまく調整してくれた」と感謝を口にした。

 昨年8月に札幌で行われたワールドオールスタージョッキーズでは、その美貌で話題を呼んだミシェルに来日初勝利をプレゼントしていた。須貝調教師も「あそこからダート適性を見せてきた。ミシェル効果? そうやね」と本格化に目を細める。

 次走などは未定だが、砂の重賞戦線での活躍が期待される。「能力的には上にいけると思うし、力をつけています」と藤岡康。持ち前の勝負根性でスター街道を歩んでいく。(坂本 達洋)

 ◆スワーヴアラミス 父ハーツクライ、母ベイトゥベイ(父スリゴベイ)。栗東・須貝尚介厩舎所属の牡5歳。北海道白老町の(有)社台コーポレーション白老ファームの生産。通算18戦6勝。総収得賞金は1億3587万円。重賞初勝利。馬主は(株)NICKS。

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