【2歳王者の戦略】(4)コントレイルの放牧先大山ヒルズに矢作調教師も厚い信頼

1冠目へ順調そのもののコントレイル
1冠目へ順調そのもののコントレイル

◆第80回皐月賞・G1(4月19日・芝2000メートル、中山競馬場)

 大山ヒルズとしっかり連携を取ってコントレイルは連勝街道を突き進んできた。初めての栗東への入厩から32日後に新馬勝ち。放牧を挟んで栗東に戻り、16日後に東京スポーツ杯2歳SでレコードV。また放牧を挟んで帰厩し、18日後にホープフルSで圧巻のパフォーマンスを見せた。

 3月18日に栗東に帰って32日後に迎える皐月賞。矢作調教師は「うちのコントレイルが特例ではなく、大山では同じように仕事をこなしている。(キズナやワンアンドオンリーなどダービー馬を育成、生産した)経験が大きな財産になっているし、ノウハウを持っている」とノースヒルズグループに厚い信頼を寄せる。

 帰厩後、栗東では坂路を中心に調整を重ね、徐々に負荷を高めていった。15日の最終追い切りでは坂路を馬なりで52秒9―12秒4と絶好の動き。矢作厩舎で担当の金羅隆助手も「去年に比べて非力な面が解消されてきました。1週前に祐一さん(福永)が乗ってスイッチが入りました。順調です」と手応え十分。無敗4連勝での1冠目に向け、全ては順調に進んでいる。(内尾 篤嗣)=おわり=

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