泉谷楓真騎手が執念の“騎乗” 発馬直後に落馬寸前も無事完走「根性ですよ!」

賢明にバーゲニングパワーにしがみつく泉谷騎手(中央)
賢明にバーゲニングパワーにしがみつく泉谷騎手(中央)

 10月3日の中京6R・3歳上1勝クラス(ダート1800メートル、15頭立て)で珍事が起きた。バーゲニングパワー(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎、父ブラックタイド)がスタート直後につまずき、左右にぶれて、騎乗していた泉谷楓真騎手(18)が馬の左側に大きく振られた。体半分以上が投げ出され、約10秒ほどは、馬の左の腹に張り付いて、右のあぶみにかかった右足と両手で馬にしがみつくように、何とかつかまったまま走る危機的な状況に。それでも、約150メートル進んだあたりで右足を馬体に引っかけて、馬の首をつかんで何とか馬上に復帰。落馬することなく完走した。

 泉谷騎手は「首やたてがみあたりにつかまっていました。降りようかと思いましたが、一回は戻そうとしてみよう思って、何とか戻れました。根性ですよ!」と笑顔。2頭をかわしての13着だったが、ルーキーが騎乗への執念を見せた。

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