◆第58回アルゼンチン共和国杯・G2(11月8日・芝2500メートル、東京競馬場)
史上最長の同一種牡馬の産駒、重賞8週連続Vへ。ディープインパクト産駒は8日のアルゼンチン共和国杯(東京)に4頭出走する。池添兼厩舎のメイショウテンゲンを手がける土屋助手は先週、11番人気のスワンSで逃げ切ったディープインパクト産駒、カツジも担当する腕利きだ。
テンゲンは昨春の報知杯弥生賞以来、勝利から遠ざかっているが、今年の宝塚記念では5着と着実に力をつけてきている。秋初戦に向けて、土屋助手は「今まではとにかく緩かった。まだ良くなる余地はあるが、成長して体幹がかなりしっかりしてきた。以前は走りがぶれていたけど、やっと競走馬らしくなって、全身が使えるようになった」と大きな手応えを感じている。
池添兼調教師もディープ産駒での2週連続の重賞勝ちへ、意気が上がる。「お母さんのメイショウベルーガがそうだったように、ゆっくり成長するタイプ。トモ(後肢)がしっかりして追い切りの動きも良かった。楽しみだよ」と期待を寄せる。母は5歳時の10年に日経新春杯、京都大賞典とG2を2勝。充実期を迎えつつある息子が、偉大な父の記録を伸ばすか。(内尾 篤嗣)