宝塚記念ウィークは東京、阪神、札幌で新馬戦計7鞍が組まれた。6月26日・東京5Rではドレフォン産駒で母がG1・3着2回アロマティコのジオグリフが直線差し切りV。新種牡馬の父は、これで3週連続の勝ち上がりと好調だ。好メンバーがそろった6月27日の阪神5Rでは、1番人気のレッドベルアームが勝利。父ディープインパクトの半兄2頭(レッドベルジュール、レッドベルオーブ)がともに重賞勝ち馬という背景通りの強烈な脚で、大きくアピールした。
【6月27日・阪神5R、2歳新馬、芝1800メートル、良馬場=11頭立て】
◆レッドベルアーム(牡、栗東・藤原英昭厩舎、父ハーツクライ、母レッドファンタジア、母の父アンブライドルズソング)508キロ、馬主=東京ホースレーシング、生産牧場=ノーザンファーム
【血統】ストームキャット産駒の祖母キャットチャットは米G2・ナッソーカウンティSの勝ち馬。本馬の兄のレッドベルジュール、レッドベルオーブ(ともに父ディープインパクト)は重賞・デイリー杯2歳Sの勝ち馬。
【レースVTR】道中は中団のインを追走し、直線で馬場の真ん中に切り替えて追撃態勢。エンジンがかかるまでに多少時間を要したが、ラスト1ハロン過ぎからグイッと加速して前の2頭をとらえ、最後は半馬身差をつける完勝。勝ち時計は1分47秒9。
【コメント】福永祐一騎手「兄弟で一番いい。まだ余裕がある中で勝てた。いい練習になったし、いい勝ち方ができた。これからが楽しみ」
【将来性】★★★★ ※兄2頭に騎乗の福永騎手、管理の藤原英昭調教師。シャフリヤールで今年の日本ダービーを制したコンビだ。「父がハーツクライに替わり、奥深さは兄よりあるかもしれない。まだ太い馬体で勝ち切れたのは血統と、馬そのものの能力だろう」と藤原師は評価した。宝塚記念デーの芝1800メートル新馬戦は近年、活躍馬が続出。ここ4年はダノンプレミアム、ブレイキングドーン、レッドベルジュール、ダノンザキッドが、その後重賞タイトルをものにしている。本馬も続けるか。
【先週の新馬勝ち上がり外厩(放牧牧場)一覧】
ジオグリフ ◇26日東京5R芝1800(ノーザンファーム天栄)
タガノフィナーレ ◇26日阪神5R芝1400(宇治田原優駿ステーブル)
キングエルメス ◇26日札幌5R芝1200(シュウジデイファーム)
アバンチュリエ ◇27日東京5R芝1600(ノーザンファーム天栄)
コンバスチョン ◇27日東京6Rダ1400(ミッドウェイファーム)
レッドベルアーム ◇27日阪神5R芝1800(ノーザンファームしがらき)
ラブリイユアアイズ◇27日札幌5R芝1200(山元トレセン)