◆第67回オールカマー・G2(9月26日、中山・芝2200メートル、良)
16頭立てで争われ、2番人気に支持されたウインマリリン(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎、父スクリーンヒーロー)が横山武史騎手を背に、直線で追い出した途中で前が壁になったが、スペースができると再び加速し、後続に1馬身半差をつけて、重賞3勝目をつかんだ。天皇賞・秋(10月31日、東京)への優先出走権を手にした。勝ち時計は、2分11秒9。
5番人気のウインキートス(丹内祐次騎手)が外から2着に差し込み、3番人気だったグローリーヴェイズ(ミルコ・デムーロ騎手)は勝負どころで外をまくって追い上げたが、さらに首差の3着だった。
1番人気のレイパパレ(川田将雅騎手)は好位でレースを進めたが、4着に敗れた。
横山武史騎手(ウインマリリン=1着)「1枠1番に入ったし、日経賞もすごくいい競馬だったので、それに似たような競馬ができればと思っていた。ロザムールの後ろを行こうと思っていたし、自分の思い描いた競馬ができてとても良かった。(最後の直線で)ロザムールとレイパパレの間を狙おうと思ったけど、狭くて入りきれなかった。1回引っ張ってもったいない競馬になったけど、それでも勝てたのは馬の力。もともと力がある馬だし、普段の角馬場からリラックスできるようになっていて、返し馬もリラックスしていたし、精神的な部分が大きな成長ですね。(中山6戦4勝は)とても器用な証しですね。今日は馬の力だけで勝てたので良かったです。今回は馬に救われただけ。次は自分の技術も発揮できるように頑張りたい」