【エリザベス女王杯展望】秋華賞VのスタニングローズVSG1制覇に挑むジェラルディーナ

エリザベス女王杯の主な出走予定馬。※騎手は想定
エリザベス女王杯の主な出走予定馬。※騎手は想定

 第47回エリザベス女王杯・G1が11月13日、阪神の芝2200メートルで行われる。

 オークス2着の悔しさを秋の紫苑S、秋華賞連勝で晴らしたスタニングローズ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)が中心。着実に地力を強化し、G1制覇につなげた。1週前追い切りには坂井瑠星騎手がまたがり、坂路を馬なりで53秒3―11秒9と鋭いフィニッシュ。陣営は「坂井騎手も好感触。舞台も秋華賞と大きく変わらず、心配していません」とG1連勝へ大きな期待をもって挑む。

 牡馬相手のオールカマーで重賞初制覇を果たしたジェラルディーナ(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)は、今回、C・デムーロ騎手の手綱でG1制覇に挑む。1週前はウッドチップを馬なり。ラスト1ハロンはハミを取って伸び、6ハロン83秒9―11秒4。先週より反応は鋭くなった。見守った斉藤崇調教師は「落ち着きもあります」と気配の良化ぶりに笑顔。直前の動きに注目だ。

 オールカマー6着からの参戦デアリングタクト(牝5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、短期放牧からの帰厩し、中間はキビキビとした動きで好調をアピールした。昨春に右前肢のけいじん帯炎を発症し、今春に復帰したものの3戦未勝利。牝馬同士の一戦となる今回、史上初となる無敗の牝馬3冠馬が完全復活となる勝利を目指す。

 オークス3着、秋華賞2着と3歳世代上位の力を誇るナミュール(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)は横山武史騎手とのコンビで、今度こその頂点を目指す。

 府中牝馬Sで初重賞制覇のイズジョーノキセキ(牝5歳、栗東・石坂公一厩舎)はルメール騎手とのコンビで不気味。札幌記念3着で復活の兆しを見せたウインマリリン(牝5歳、美浦・手塚貴久厩舎)、目黒記念、オールカマー連続3着のウインキートス(牝5歳、美浦・宗像義忠厩舎)、マーメイドS1着、京都大賞典3着と安定感が出てきたウインマイティー(牝5歳、栗東・五十嵐忠男厩舎)、昨年のローズS1着、秋華賞3着のアンドヴァラナウト(牝4歳、栗東・池添学厩舎)はライアン・ムーア騎手とのコンビでG1ゲットをもくろむ。

 クイーンS連覇のテルツェット(牝5歳、美浦・和田正一郎厩舎)、川田騎手に乗り替わるピンハイ(牝3歳、栗東・田中克典厩舎)、新潟牝馬S1着ホウオウエミーズ(牝5歳、美浦・池上昌和厩舎)、連覇を狙うアカイイト(牝5歳、栗東・中竹和也厩舎)、愛オークスの勝ち馬マジカルラグーン(牝3歳、アイルランド・ハリントン厩舎)はガリレオ産駒で半兄にキングジョージ6世&クイーンエリザベスSなどG14勝で、現種牡馬のノヴェリストがいる良血。日本の芝に対応すれば。(大上 賢一郎)

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