1日付で調教師に転身する左海誠二騎手(47)=船橋・岡林光厩舎=が、最後の騎乗を行う11月30日に地元・船橋競馬場のウイナーズサークルで引退報告会を行った。
1R発走前に集まった約200人のファンを前に、左海誠は1993年のデビューからの29年を「満足のいく騎手人生だった」と振り返り、笑みを浮かべた。
この日5鞍に騎乗した同騎手は、トリプルミリオンに騎乗した10Rで、酒井忍騎乗のアンビシャスサルーとの接戦をものにするなど3勝。最後までファイトあふれる手綱さばきを披露した。引退セレモニーは12月17日に改めて実施される予定だ。
また、同じく調教師試験に合格した酒井忍騎手(49)=神奈川県騎手会=も、現役最後のこの日に4鞍に騎乗。「馬や関係者への感謝しかない。いい騎手人生だった」と晴れ晴れした表情を見せた。酒井忍の引退式は、地元・川崎で年明け23年の実施を予定している。