【朝日杯フューチュリティステークス展望】母に桜花賞馬アユサンを持つドルチェモアが中心

朝日杯フューチュリティステークスの主な出走予定馬。※騎手は想定
朝日杯フューチュリティステークスの主な出走予定馬。※騎手は想定

 第74回朝日杯フューチュリティステークス・G1が12月18日、阪神競馬場の芝1600メートルで行われる。

 札幌新馬、サウジアラビアRCを連勝中のドルチェモア(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎)が中心。1週前は3歳1勝クラスを追走し、栗東ウッドチップ6ハロン81秒4―11秒4でインから先着した。須貝調教師は「しっかりやれてよかった。右回りは札幌で経験しているし、馬群の競馬も大丈夫」と好感触を伝えた。母が桜花賞馬アユサンの血統馬が3連勝で2歳王者へ―視界良好だ。

 デイリー杯2歳S2着馬のダノンタッチダウン(牡2歳、栗東・安田隆行厩舎)は、ホープフルS勝ち馬ダノンザキッドの弟。後方から外を追い込んだ前走は追い込み切れなかったが、2戦連続で上がりダントツの末脚は強烈。1週前追い切りは栗東ウッドチップで6ハロン80秒6―11秒4をマーク。安田隆調教師は「シャープな動きでした。前走後に川田ジョッキーが“まだひ弱なのにこれだけ走れる。いずれはすごい馬になりますよ”と」と大きな手応えを話していた。

 中京新馬、京王杯2歳S連勝中のオオバンブルマイ(牡2歳、栗東・吉村圭司厩舎)。3連単レース史上最高の222万1830円を演出した前走は3番手のインから、直線で前の2頭が壁になったが、いったん脚をため、残り200メートルでスペースを見つけ、スッと外に出し、一気の抜け出し。距離延長がカギだが、走りっぷりからマイルまでならこなせる素地はありそうだ。

 デイリー杯2歳Sを逃げ切ったリアルスティール産駒のオールパルフェ(牡2歳、美浦・和田雄二厩舎)。ダノンタッチダウンの豪脚を封じた先行力を生かして連勝、世代王者を狙う。

 新馬、秋明菊賞を連勝のエピファネイア産駒のコーパスクリスティ(牡2歳、栗東・中内田充正厩舎)、京王杯2歳S2着フロムダスク(牡2歳、栗東・森秀行厩舎)、サウジRC2着グラニット(牡2歳、美浦・大和田成厩舎)、アスター賞1着ドンデンガエシ(牡2歳、美浦・尾関知人厩舎)、カンナS勝ちのウメムスビ(牡2歳、栗東・新谷功一厩舎)、東京マイルの新馬を勝ったフランケル産駒のレイベリング(牡2歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)は器の大きい勝ちっぷりで楽しみ。(大上 賢一郎)

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