【有馬記念】タイトルホルダーに漂う王者の風格 栗田調教師「いい感じで来ていた」

王者の風格が漂うタイトルホルダー
王者の風格が漂うタイトルホルダー

◆第67回有馬記念・G1(12月25日、中山・芝2500メートル)

いよいよ25日は22年最後の頂上決戦となる有馬記念。各馬の状態、意気込み、思惑…、クリスマス決戦へ向け出走馬や関係者など東西トレセンでの各陣営の動きを、馬トク取材班が「有馬決戦ドキュメント」で克明に追います。

 まだ周囲は真っ暗な中、早朝4時の馬場開場に合わせて美浦トレセンへと向かった。午前3時50分に到着し、建物の温度計を見ると表示は4度。風もほとんどなく、普段と比べると暖かくさえ感じる。目前には馬場入り前の準備運動をする馬が照明にライトアップされてピカピカに馬体を輝かせる。いつも通りの光景…、いや、いよいよ決戦の週に突入するのだ。

 午前7時過ぎだ。ファン投票1位のタイトルホルダーが、王者の風格を漂わせて登場した。時折首を左右に振るなど元気いっぱいな様子で角馬場に入り、入念に体をほぐす。そして、この中間の日曜では初めてとなるWコースでの調整に向かった。

 弾むようなフットワークからスピードに乗り、5ハロン72秒4―12秒0をマーク。栗田調教師も「昨日(17日)とかが、いい感じで来ていたので、コースでやれました」と好感触だ。15日の1週前追い切りから3日。これだけ負荷をかけられるのは、状態面に何ら不安もない証しだろう、と納得の動きだった。

 朝一番の坂路をイクイノックスは活気十分に駆け上がり、その直後に現れたエフフォーリアは軽めに登坂し、Wコースに移動して調整された。ブレークアップも朝一番の坂路、そして午前7時30分過ぎに登場したラストドラフトは坂路を2本登坂し、2本目を64秒5―15秒6で力強く駆け上がった。どの陣営もいい気配。頭を悩ませる1週間が始まった。(イシゴー)

 

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