◆第67回有馬記念・G1(12月25日、中山競馬場・芝2500メートル、良)
1番人気のイクイノックス(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)がルメール騎手を背に中団から直線を向くと楽な手応えで差し切り、6戦目で史上最少キャリアでの同レース初制覇を果たした。天皇賞・秋に続きG1連勝で2勝目。
2着に6番人気のボルドグフーシュ(福永祐一騎手)、3着に3番人気のジェラルディーナ(Cデムーロ騎手)が入り、2番人気のタイトルホルダー(横山和生騎手)は9着に敗れた。勝ち時計は2分32秒4。
4番人気だったヴェラアズール(松山弘平騎手)は10着。ジャパンCでG1初制覇。1985年シンボリルドルフ、2000年テイエムオペラオー、2004年ゼンノロブロイ、2006年ディープインパクト以来の史上5頭目となる有馬記念との同年制覇を狙ったが、かなわなかった。
和田竜騎手(ウインマイティー=6着)「すごく具合は良かったと思います。内のエアポケットで走れて、脚もたまっていた。直線でもう少し早めにばらけてくれれば良かったけど、見劣らない競馬はできた」
マーカンド騎手(ジャスティンパレス=7着)「タイミングよくゲートを出れて、タイトルホルダーの後ろを追走できた。ただヨーイドンの競馬になると、体が出来上がっていないぶん、ふらふらしてしまった」
川田騎手(ディープボンド=8着)「輸送のトラブルの影響で、パドックと返し馬で普段とは歩きが違いました。競馬でもそういう走りになってしまいました。また改めてですね」
松山騎手(ヴェラアズール=10着)「イクイノックスの後ろで競馬はできましたが、勝負どころで離されて最後は苦しくなり、この馬の力を出せなかったです」
浜中騎手(ボッケリーニ=11着)「外枠で行く馬がいったので、その後ろをついていく形で思い通りのポジションはとれた。馬は最後まで頑張っています」
吉田隼騎手(ポタジェ=12着)「夏のダメージが尾を引いているのか、いい時と比べると少し物足りなく感じた。距離的な負けではないと思うし、また立て直して頑張ってほしいですね」
三浦騎手(ラストドラフト=13着)「内から接触されるような感じで前に壁をつくれなかった。結果的にはもう少し内めの枠が欲しかったが、このクラスでもやれる馬だし、また改めてですね」
武豊騎手(アリストテレス=14着)「かかってしまったね。距離を詰めたほうがいいかな」
幸騎手(アカイイト=15着)「早めにまくっていくイメージだったが、福永さんにやられてしまい、内からすっと出られた時にリズムを崩してしまった」
戸崎騎手(ブレークアップ=16着)「自分の競馬はできました。ペースの違いから楽な追走ではなかったし、3角で馬場の悪いところを通り、下がってしまった」