【アメリカJCC】1年前は未勝利馬 エピファニーが怒とうの4連勝で一気に重賞制覇へ挑戦

初勝利から連勝街道を突き進むエピファニー(カメラ・荒牧 徹)
初勝利から連勝街道を突き進むエピファニー(カメラ・荒牧 徹)

◆第64回アメリカジョッキーCC・G2(1月22日、中山競馬場・芝2200メートル)

 第64回アメリカJCC・G2(22日、中山)で4連勝中のエピファニーが重賞初挑戦する。昨年3月の未勝利Vから負け知らずで駆け上がってきた明け4歳の新星に、宮田敬介調教師(42)=美浦=は課題を指摘しつつ、期待を隠さない。

 1年前は未勝利馬だったエピファニーが22年、怒とうの4連勝で重賞に駒を進めてきた。

 宮田調教師「前回は東京でしたが、一戦一戦レースが上手になっていて、折り合いもピタリとついていた。非常に強い内容だったと思います」

 舞台は中山に替わり、距離も一気に400メートル延びる。宮田師が毎回、ポイントに挙げる折り合いが今回もカギになる。

 「内容的には2勝クラスの中山が一番素晴らしかった。どちらかというと左に張る面があるので、現状は右回りのほうがいいかもしれません。これまで1800メートルしか経験がないので、いろんな意味でチャレンジになると思います。距離が延びて折り合えるかですね」

 1週前追い切りは美浦・Wコースを単走で5ハロン67秒6―12秒3。強めに追われてしっかり負荷をかけられた。

 「外めを通って時計も出ているし、おおむね予定通りでした。懸念の折り合いも、この馬なりにマイルドにやれています。今回は見るからに体調が良さそう。体の張りに関しては、ここ最近では一番いいんじゃないかと思えるくらいです」

 5連勝での重賞Vとなれば、いよいよ大舞台が見えてくる。

 「持っている平均スピードが高い馬。折り合えるかがポイントですが、手が合う騎手ですし、安定して先行できるようになったのは強みです。ここで勝ち負けならG1戦線ということになると思うし、どういう競馬をしてくれるか楽しみです」

 3勝を挙げる主戦の戸崎も高く評価するエピファネイア産駒。5連勝を達成し23年の台風の目になれるか、試金石の一戦だ。(西山 智昭)

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