◆第37回根岸S・G3(1月29日、東京・ダート1400メートル、良)
1着馬にフェブラリーS(2月19日、東京)の優先出走権が与えられるダート重賞は16頭立てで争われ、単勝1・6倍の1番人気のレモンポップ(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父レモンドロップキッド)が戸崎圭太騎手を背に、直線半ばで先に抜け出すと、後続の追い上げを退けて重賞初制覇を飾った。キャリア10戦目で7勝、2着3回とパーフェクト連対が続いている。勝ち時計は、1分22秒5。
半馬身差の2着は2番人気のギルデッドミラー(三浦皇成騎手)、3着に4番人気のバトルクライ(川田将雅騎手)が続いた。
田中博康調教師(レモンポップ=1着)「ゲートがいつもみたいにスッと出なかったですね。前半のポジションを取るまではいつもと気持ち違いましたね。ただ(戸崎)ジョッキーも全レース乗っているので、あわてずにこの馬のリズムで走らせていたし、ギリギリまで(追い出しを)待てるので、マイルと1200メートルでは馬の感じ方も若干違いますね。いつも通りのレモンポップだったと思います。オープン特別とかと違って、いっぱいいっぱいでしたけど、時計も詰めています。2着の馬も強いと思うので、よくしのいでくれました。(今後は)状態をまず確認したい。そんなに強い馬ではないので、見極めてから(フェブラリーSに)行く、行かないは慎重に判断したいですね。パフォーマンスの違いもありますからね、マイルと1400メートルで。その辺をしっかり見極めて、オーナーサイドと話し合って決めたい。この条件(1400メートル)に関しては(不安は)ない。まだ成長待ちの部分もあります。前がかりの重心で走っていますし、スタートの一歩目が安定しなかったりする時もときどきあります。それが改善されればもっと良くなる。5歳明けだけどもっとよくなる気配はありますよ。(自身の初重賞タイトルは)ホッとしました。すごく管理馬の質も上がってきていますし、スタッフも一生懸命頑張ってくれている中で、ビジョンも共有できて、いい馬作りができてきているところでしたから。周りの開業した同期がすごく優秀でG1を勝ったりしていたので、早く勝ちたいと思っていましたし、いつかは勝てると思っていました。レモンポップは開業当初くらいからやらせてもらっているので、その馬で勝てたのはうれしいですね」