福永祐一騎手と横山典弘騎手を特別表彰…福永騎手「リニューアルする京都競馬場で乗れないのは心残りのひとつ」

記念品を受け取る福永祐一騎手(左)と横山典弘騎手
記念品を受け取る福永祐一騎手(左)と横山典弘騎手

 22年度のJRA理事長特別表彰セレモニーが1月31日、京都競馬場のシグネットホールで行われ、後藤理事長から福永祐一騎手と横山典弘騎手に記念品(西陣織によるワグネリアンとマテンロウオリオンのパネル)が贈呈された。

 福永騎手は96年のデビュー以来、長年にわたり高いレベルでの活躍を続け、22年は自身が持つ記録を塗り替え、前人未到の13年連続JRA年間100勝を達成。現役騎手のJRA通算勝利数、重賞勝利数ともに3位という功績を積み上げたことが高く評価された。

 同騎手は「22年は調教師試験を受験したことが一番大きなトピック。そこに向けての一年で、たくさんの方に支えていただきました。コントレイルなどが引退する中でG1を2つ勝つことができて、どうにか100勝をあげることができました。充実した一年でした。次走以降乗ることが難しい中で、今年も変わらず有力馬の依頼をいただき、改めて感謝しています。本当に恵まれた騎手人生を送れています。リニューアルする京都競馬場で乗れないのは心残りのひとつですが、武(豊)会長(日本騎手クラブ会長)が気を遣って、試走会に声を掛けてくれています(笑い)」と笑顔で答えた。

 横山典騎手は、キャリア37年目を迎えた22年より本格的に栗東に拠点を移して活動。さらなる高みを目指して精力的に打ち込む姿が、若い騎手の手本となっている。22年はJRA重賞を3勝したほか、JRA通算2900勝を達成するなど、中央競馬を大いに沸かせる活躍であり、騎手としての姿勢、功績が高く評価された。

 同騎手は「あまりこういう賞に縁がないので、うれしいです(笑い)。長く美浦でやってきて、刺激がほしくて関西に来ましたが、楽しくやらせてもらってます。嫁さんが全部やってくれていたので、不便な面はたくさんありますが、今はいい時代で、外食もたくさんあるので気分転換させてもらってます。若手騎手の手本というよりも、自分の好きなようにやらせてもらってます。ありがたいですね。京都競馬場のリニューアルについては、きょうもチラッと見ましたが、すごく楽しみです」と目を輝かせた。

 23年の抱負については「ガツガツする年でもないので、けが無く。ただ、勝負には厳しく、楽しく、お客様にいいレースを見せられるように頑張ります。次は3000勝?福永先生、お願いします(笑い)」と早くも騎乗依頼をかけていた。

過去の受賞者は以下の通り【】内は表彰理由

16年 武豊騎手、北島三郎氏、根本康広調教師、藤田菜七子騎手【16年の中央競馬を盛り上げた】

18年 林満明騎手【障害競走通算騎乗回数2000回を達成】、藤沢和雄調教師【調教師史上2人目のJRA通算1400勝を達成】

19年 ディープインパクト(金子真人氏、池江泰郎元調教師、武豊騎手)【社会現象を起こして競馬を世間に広めたことへの感謝(同馬が同年に死ぬ)】

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