◆第30回チューリップ賞・G2(3月4日、阪神・芝1600メートル、桜花賞トライアル)追い切り=3月1日、栗東トレセン
キタウイング(牝3歳、美浦・小島茂之厩舎、父ダノンバラード)が栗東滞在でさらなるパワーアップを感じさせた。CWコースでルージュメイベル(3歳未勝利)を3馬身追いかける形でスタートし、6ハロン86秒4―12秒4で併入。馬なりながら、折り合いもぴったりついて軽快な脚さばきが目立った。美浦から駆けつけた杉原誠人騎手は「持ったままでした。(手綱を)緩めればいつでも前に出そうな感じでした」と笑顔で感触の良さを伝えた。
前走のフェアリーSでは、狭いインからの強襲で2つめの重賞を奪取した。「気持ちが強い馬で、狭いところからでも出てこられる根性がある」と主戦は愛馬の長所を褒めたたえた。昨年の阪神JFでは前々で運んで14着だったが、「最後の2ハロンでいい脚を使える馬ですから」と、今回は本来の差す競馬で阪神克服を目指す。