◆第41回中山牝馬S・G3(3月11日、中山・芝1800メートル)
これまで全4勝のうち2勝を1800メートルで挙げているエイシンチラー(牝5歳、美浦・田中剛厩舎、父リアルインパクト)が、1ハロン延長なら好勝負になる。マイルだった前走のニューイヤーS(4着)は、勝った逃げ馬の後ろでスムーズに運べたものの、スパッと切れるというより、長くいい脚を使うタイプなだけに瞬発力勝負では厳しかった。
個人的には3勝クラス(中山芝1600メートル)を勝った昨年1月から、小回りか、それに近いコース形態の9ハロン戦が最もふさわしい舞台だと思っていた。現に2走前には同舞台で行われた牡馬相手のリステッド(ディセンバーS)で、0秒2差4着と見せ場を作っている。枠順や各馬の並びなど不確定要素が多いコースだが、牝馬限定戦のここであれば初の重賞タイトルに手が届いても驚けない。(イシゴー)