◆金鯱賞追い切り(7日、栗東トレセン)
マリアエレーナが28年ぶりの牝馬による金鯱賞・G2(12日、中京)制覇を目指す。同じ週のハンデG3、中山牝馬Sではなく、こちらに使う牝馬は近年少なくない。舞台設定と斤量を考慮し、大阪杯の前哨戦となった17年以降で6頭のG1牝馬が出走したが、2着が最高。同レースの牝馬Vはハンデ戦として行われていた95年のサマニベッピンにまでさかのぼる。
吉田厩舎の通常パターンの火曜追いには松山が騎乗。中山記念(ヒシイグアス)、報知杯弥生賞ディープインパクト記念(タスティエーラ)とG2を2週連続で制した鞍上を背に、左回りの栗東・CWコースで向こう正面から登場。軽く1周し、2周目で6ハロン81秒1―11秒8を馬なりでマークした。「時計はもう少しゆっくりでもよかったんですが、きょうは結構前向きで具合はいいと思います。前回より調子は上がっていると思います」と松山は話す。
前走の愛知杯は、トップハンデ56・5キロに加えて重馬場で3着に敗れており、「あとは良馬場なら。近走はスタートも上手なので、いい枠を引いて勝てるポジションで」とイメージ。自身初の3週連続JRA重賞Vもかかる一戦に手応えをにじませる。(玉木)