◆報知杯フィリーズレビュー追い切り(3月8日、美浦トレセン)
態勢は完全に整ったと言っていい。ポリーフォリアは横山武(レースは藤岡佑)を背に美浦・Wコースで6ハロン84秒3―11秒5を記録。僚馬2頭を最内から0秒1追走し、直線で追われると1馬身突き放した。上々の動きに鈴木伸調教師は「状態はいい意味で変わらない。レースで使いながら緩さが解消されてきているし、スピードがあるんで先行できそうだね」と自信をのぞかせる。
昨年11月の新馬戦では1800メートルで6着に敗れるも、マイル、7ハロンと距離を短くして2連勝。これは気性面を考慮した作戦だったと、トレーナーは言う。「ハミがかりが良すぎるから、最初から短い距離を使うと将来的に距離が持たなくなると思ったんだよね」。キタサンブラック産駒の素質を感じているからこそ、起用できる距離の幅を広げたいという思惑があった。まずは初の重賞となる桜花賞トライアルで、大きな結果を出したい。(角田 晨)