◆報知杯フィリーズレビュー追い切り(8日、栗東トレセン)
第57回報知杯フィリーズレビュー(12日、阪神)の出走馬が9日確定し、抽選対象だったニシノトキメキが18頭に滑り込んだ。トライアルレース初騎乗の今村聖奈の手綱で、3着までに与えられる桜花賞(4月9日、阪神)切符をつかみ取る。
春の陽気に包まれながら、伸びやかに栗東・坂路を駆け上がった。今村が、初コンビを組むニシノトキメキに騎乗。テンションを考慮し、全体56秒0は予定通り。後半は12秒8―12秒1をマークし、「ラスト2ハロンの動きは良かったです。体の使い方が上手だし、やっぱり走る馬ですね」と手応えを示した。
一方、調教では右にもたれやすいという課題も把握。繊細な気性をしていることもあり、「ふわっと乗ってあげたいですね。走る気持ちが強いので、それを害することなく、リズムを整えながら走らせてあげたいです」とイメージを描いた。
ニシノトキメキはデビュー2戦目以降勝利から遠ざかっているが、2走前は中団から抜け出し3着と好走。後方からの競馬になった前走でも、直線では力強い伸び脚を見せた。これまでの全6戦が6ハロンで、1400メートル、阪神は共に初めて。北出調教師は「平坦の方がいいかもしれないが、距離はいいんじゃないか」とうなずく。
2年目の今村にとっては初のトライアルレース騎乗。先週新人がデビューしたため、“先輩”として挑む初めての重賞でもある。来週の阪神大賞典(19日、阪神)では、338キロのJRA史上最軽量勝利記録を持つアイドルホース、メロディーレーンとのコンビが決定。まずは相棒を桜の舞台に導き、重賞戦線での存在感をさらに増していく。(水納 愛美)