【七夕賞】フェーングロッテン松若風馬騎手と1年ぶりの勝利掴む「重賞を勝てる力はある」

同じ夏の福島で1年ぶりの白星を狙うフェーングロッテン
同じ夏の福島で1年ぶりの白星を狙うフェーングロッテン

◆第59回七夕賞・G3(7月9日、福島競馬場・芝2000メートル)

 本格化した夏競馬2週目も、先週に続いて福島と中京で重賞が開催される。サマー2000シリーズ初戦の第59回七夕賞・G3(9日、福島)では、フェーングロッテンが昨夏のラジオNIKKEI賞以来、約1年ぶりの勝利へ本腰。8戦連続コンビとなる松若風馬騎手(27)=栗東・フリー=も同じく1年ぶりの重賞Vを狙う。

 中距離戦線の一番星を目指して―。七夕賞に臨むフェーングロッテンが、昨年のラジオNIKKEI賞以来約1年ぶりの白星を狙う。主戦の松若にとっても、勝てばそれ以来のタイトル。「重賞を勝てる力はあると思う。結果を出したい」と闘志を燃やす。

 昨年5月の白百合Sからコンビを組み、今回で8戦連続。これまでの7戦は、G1で適距離外だった菊花賞(15着)を除き、全て3着以内と抜群の安定感を誇る。「気性面は大人になった。体も幅が出てしっかりした」。一方、今年の3戦は〈3〉〈2〉〈2〉着。あと一歩のレースが続いているのも事実だ。

 前走の鳴尾記念はスタートから強めに促して先頭へ。残り1ハロンで抜け出したボッケリーニを最内から再びとらえたが、最後にもうひと伸びされ、首差及ばなかった。鞍上は「かぶされたけどよく頑張っている」とたたえつつも、「行きっぷりが弱くなっている」と新たな課題を指摘。しかし、宮本調教師は「(松若が)『頭に入れて乗ります』と言っている」と大きな信頼を寄せている。

 1週前追い切りは3歳1勝クラスに半馬身遅れ。それでも、松若は「1週前はいつもこんな感じだけど、競馬はしっかり走れている」と、相棒をよく理解しているからこそ、不安を打ち消す。「まだまだ良くなりそう。あとは(馬の)気持ちだけだと思う」。七夕のように年に一度きりとは言わせない。2つ目のタイトル奪取で弾みをつけ、勝ち星量産へと向かう。(水納 愛美)

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