その名前で注目を集めるライスネイチャ(牡2歳、栗東・松永昌博厩舎、父メイショウボーラー)が8月13日の小倉芝1200メートル戦でデビューすることが決まった。鞍上は角田大河騎手=栗東・石橋守厩舎=。
同馬の曽祖母はウラカワミユキ。現役時代に重賞4勝も有馬記念で3年連続3着などG1にあと一歩届かなかった走りから名脇役と言われ、今年の5月に35歳で天国へ旅立ったナイスネイチャの母親でもある。同じ母系を持つことに加え、オムスビという母の名前からつけられた馬名で、騎手時代に主戦として苦楽をともにした松永昌調教師に預けられた。
1週前となる今週2日に栗東・CWコースで6ハロン84秒4―12秒4をマークした。「動きはまずまずだし、スタートも悪くない。まずは芝の1200メートルから」。そう説明するトレーナーは来年2月末での定年引退が決まっており、現2歳が手がける最後の世代。早い時期に送り出せるのは何よりホッとしていることだろう。夏コクの開幕週に最後の夏を彩る物語が始まる。