◆第71回神戸新聞杯・G2(9月24日、阪神・芝2400メートル、良)
菊花賞トライアル(3着まで優先出走権)は3歳牡馬13頭立てで争われ、3番人気のサトノグランツ(栗東・友道康夫厩舎、父サトノダイヤモンド)が川田将雅騎手を背に力強い末脚を発揮して、京都新聞杯以来の重賞2勝目を挙げた。16年に制したサトノダイヤモンドとの父子制覇も飾った。父はその後に菊花賞、有馬記念も制した。勝ち時計は、2分23秒5で、2017年にシホウがマークした2分24秒1のコースレコードを0秒6更新した。
頭差の2着に10番人気のサヴォーナ(池添謙一騎手)が続き、逃げた2番人気のファントムシーフ(武豊騎手)はさらに半馬身差の3着に粘った。日本ダービー3着で1番人気に支持されたハーツコンチェルト(松山弘平騎手)は5着に敗れた。
岩田望来騎手(スマートファントム=6着)「まだゲートを出られず、レースに参加できないなか6着。上がりが速いなか差してきて、そう前と差がなかったですからね。この距離がベストだと思います。もっとゲートを出て、トモ(後肢)に張りが出て本格化すれば、一線級とやり合えると思います。成長が楽しみです」
Mデムーロ騎手(ショウナンバシット=7着)「よく頑張ったけど、良馬場で展開が向かなかったです。将雅(川田騎手)をマークしてたけど、僕の馬に関しては遅い展開でした。将雅がもっと早く動いてほしかったです。それでもじりじり伸びました。きょうはヨーイドンになりすぎました」
横山武史騎手(マイネルラウレア=8着)「よく頑張ったと思います。まだ相変わらず、体は緩いですね」
北村宏司騎手(サスツルギ=9着)「スタートからうまく流れに乗せたかったけど、なかなかゼロからの発進がね…。この流れでしたし、向こう正面で押し上げられるところは押し上げて、準備して直線に向きました。ラストはこの馬自身も少し脚が鈍って、(差を)詰めきれませんでした」
角田大河騎手(シーズンリッチ=10着)「ペースが落ち着きましたし、瞬発力勝負だとこの子のスタミナを最大限に生かすのが難しかったです。前段階では、ファントムシーフをマークするような形が理想だと思っていました。馬場も馬場で、レコードが出てますしね。今後、速い時計に対応できるようになれば」
和田竜二騎手(ナイトインロンドン=11着)「やりたい競馬はできましたが、気合が入りすぎて遊びがなかったです。この馬場なので早めに動かして行きましたが、先に止まったのはショックです。具合はメッチャ良かったです」
古川吉洋騎手(バールデュヴァン=12着)「上がりが速い競馬を経験して、今後につながると思います。自己条件なら頑張ってくれると思います」
松若風馬騎手(ビキニボーイ=13着)「行ければ行きたかったんですが、行き脚がつきませんでした。勝負どころでは反応してくれてますし、今後の成長に期待したいですね」