【中京11R・チャンピオンズカップ】昨年に続いてクラウンプライドを本命に指名する。3歳だった一昨年は中京施行の10年間で最も遅い1000メートル通過62秒4の流れに折り合いを欠きながらも、直線でいったん完全に抜け出したがゴール前でジュンライトボルトにかわされ2着。序盤さえスムーズなら…と悔やまれる首差の惜敗だった。
コリアC10馬身差Vから挑んだ昨年(11着)は川田騎手が「気持ちが後ろ向きな瞬間が多かったです」と証言したように、遠征の疲れが抜けず、精神面が整っていなかったことが敗因。好位から運ぶ姿に「悪くないぞ」と期待したが、いま見返すと、やはり走りに覇気がなかった。
今年もウィルソンテソーロを5馬身切って捨てたコリアCからの参戦。疲労を残さないことに主眼が置かれた中間は、外厩・山元トレセンから11月1日に帰厩し、時計を出し始めたのは9日から。昨年の教訓を生かし、慎重に立ち上げた。1週前はWコースで自己ベストの6ハロン76秒4の猛時計をマークし、直前はDPコースで軽め。ほどよく活気が保たれ、コンディションは昨年より明確に上だ。
地力強化とメンタル充実の歯車がガッチリかみ合った今回。三度目の正直、大願成就があっていい。馬連(1)―(16)(3)(8)(2)(4)(7)(12)(10)。(大上 賢一郎)