
JRA歴代最多となるG2・6勝を挙げた個性派ホース・バランスオブゲームの現在について取材した。中山記念連覇や報知杯弥生賞などG2を6勝、重賞7勝を挙げ、「中山の鬼」でもあるバランスオブゲームは現在26歳。人間でいえば100歳超という高齢だが、乗馬のスーパーホースとして活躍だ。
2017年12月から過ごすクレイン竜ヶ崎で、バランスオブゲームは乗馬として活躍。愛称は「バラゲー」で「クールなおじいちゃん」、「比較的に素直」、「若かりし頃のプライドがあるので人間をすごく観察している」、「速歩のスペシャリスト」と馬房の扉に案内がある。
担当する山本京介さんによると、「普段はおとなしい。乗馬を始めたばかりのお客さんでも触って問題ないぐらい、おっとり。乗馬を初めて乗る人の目線で考えると、本当にすごくいい。スーパーホースですね」という。乗馬になると「グイグイ前に行ってくれる。やる気に満ち溢れてる。元気です」と語る。見た目も「馬体は少し痩せてはきていますけども、毛並みはすごい若々しい。走りも現役というか若い馬に全然負けない」。クレイン竜ヶ崎では、初心者クラスから、上のクラスまで幅広く活躍する人気者。現役時代を知る方も来場するという。
バランスオブゲームを管理した宗像義忠調教師も「頭もよかったし、賢い馬だったと思いますよ」と、競走馬時代から扱いやすかったことを振り返っている。