今週も2歳馬を(美浦)

武井亮厩舎のベルバード
武井亮厩舎のベルバード

 おはようございます、坂本です。今日は土曜日の中山競馬場からお届けしています。

 普段は金曜日に当ブログを更新することが多いのですが、年度末だからか、昨日は美浦出張から帰る高速道路で渋滞に巻き込まれてしまったのです。常磐道経由、東関東道経由のどちらも流れが悪く、自宅に帰ってからパッチパチといきたかったのですが、時間も遅くてブログを断念した次第です。というわけで言い訳もそこそこに、本題へいきましょう。

 今週も2歳馬の話題です。美浦トレセンにも目新しいゼッケンを見かけるようになり、最初に紹介するのは武井厩舎のベルバード(牝、父スワーヴリチャード、ベルスリーブ)です。母は現役時代にダートの中距離で3勝を挙げて、半兄ベルラップは14年の京都2歳Sの勝ち馬です。遠い一族には95年の安田記念を制した懐かしの外国馬ハートレイクがいます。3月19日に美浦へ入厩しており、武井調教師は「すごい期待している。スピードもありそうで、牧場の評価もいい」とトーンは高いです。入厩してからの様子を聞くと、「少し食いが落ちていますが、環境に慣れていけば、大丈夫と思います。動きはいいですね」とのことでした。早期デビューも期待できそうな一頭です。

 そして同じ武井厩舎のタイダルロック(牡、父モーリス、母アースライズ)も、3月20日に入厩してきています。母は芝の中距離で3勝を挙げて、15年のオークスで4着に好走していますね。叔父のクロワデュノールが昨年のホープフルSを制したのは、記憶に新しいところです。武井師は「すごい順調です」と語っており、こちらも問題がなければ、早い時期のデビューする形になりそうです。

 次は国枝厩舎にいきましょう。3月21日に超良血馬のダーリングハースト(牝、父エピファネイア、母フォエヴァーダーリング)が初めて入厩。今年のサウジカップを制したフォーエバーヤング、昨年のアルテミスSを制したブラウンラチェットの半妹という血統を誇ります。当日の午後に厩舎で取材させてもらうと、栗毛の馬体が輝いて見栄えがしましたね。厩舎の番頭格である鈴木助手に聞くと、「まだ線は細いけど、バランスが良くて、全体的に軽そう。気もよさそうですね」と笑顔でうなずいていました。まずはゲート試験合格を目指しますが、国枝調教師の期待も大きいです。

 せっかくなので、このまま国枝厩舎の3歳の話題も取り上げましょう。昼過ぎには中山5R・3歳1勝クラス(芝1600M)を走るアルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ)は、昨年の朝日杯FS(10着)以来の復帰戦です。秘める能力は高い一方で、メンタル面が課題となっています。国枝調教師は「馬場入りを嫌がったり、メンタル的にハッピーじゃないのかな。グングン行って、滑らかな追い切りじゃなかった。力は抜けているが、メンタル的にどうか」と控えめなトーン。それでも馬体は締まっていて良さそうで、気持ちひとつでしょうか。

 日曜日の中山6R・3歳1勝クラス(芝2000M)に出走するアマキヒ(牡、父ブラックタイド、アパパネ)は、だいぶトーンが上がってきました。最終追い切りは横山武騎手を背にして、Wコースで5ハロン67秒5―11秒3を馬なりでマーク。内めを回ったとはいえ、ラストは上々でした。国枝師は「もう1個勝たないと、先につながらないからな。ジョッキーの感触は良かったし、楽しみはある」と、力が入っています。

 京成杯14着から巻き返しを狙うガルダイア(牡、父エピファネイア、母アステリックス)は、毎日杯(3月29日、阪神)に向けた1週前追い切りを美浦・Wコースで行いました。3頭併せの3番手から、道中で先行馬を抜いてしまい、直線で最後だけ併せて遅れてフィニッシュ。指揮官は「ちょっとコントロールが…。スムーズな調教じゃなかったけど、そこらへんが競馬にいってどうなるか」と課題を口にしつつ、「体は悪くないよね。まだ牡馬にしては薄いけど、成長してきている」と馬体の面は評価していました。アルレッキーノと同様、こちらも力を出し切れるかにかかっています。

 駆け足でしたが、今日のところはこのへんで。

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