【皐月賞】「1番人気ではないけどチャンスはある」ルメール騎手が急上昇のヴィンセンシオに手応え

上昇気配のヴィンセンシオ(右)(カメラ・荒牧 徹)
上昇気配のヴィンセンシオ(右)(カメラ・荒牧 徹)
ヴィンセンシオの追い切り後、笑みを浮かべるルメール
ヴィンセンシオの追い切り後、笑みを浮かべるルメール

◆皐月賞追い切り(16日・美浦トレセン)

 第85回皐月賞・G1(20日、中山)の追い切りが16日、東西トレセンで行われた。「考察」追い切り編では、ヴィンセンシオの上昇気配をキャッチした。17日に枠順が確定する。

 確実に上がっていると思った。ヴィンセンシオの状態だけでなく、先週の桜花賞をエンブロイダリーで制した森一調教師のトーンも含めてだ。

 16日は早朝から美浦に駆けつけたルメールが騎乗。まずはBコースで足慣らしをすると、Wコースへ。道中は前のアルティテュード(3歳未勝利)と、後方のフラミニア(5歳2勝クラス)の間を抜群の気合乗りで追走し、6ハロン81秒0―11秒6。ルメールの手が多少動いた程度で僚馬2頭に先着した。ルメールは「一生懸命走っていたし、元気いっぱい。体も大きくなって筋肉がすごい。1番人気ではないけどチャンスはある」と体調の良さを伝えれば、森一調教師も「先週にしっかりと動かして素軽さが出てきたところで、ジョッキーに感触を確かめてもらいました。すごくフレッシュでいい状態」とポジティブなワードを並べた。

 1週前は今週もパートナーを務めたフラミニアを相手に1馬身ほど先着。ただ、一杯に追われたゴール前で差を詰められた内容に物足りなさが残った。指揮官も「1週前としては重かった。直線の反応もいい時と比べるとまだ物足りない」と厳しめのジャッジだった。ところが週明けの15日には「すごく活気があって、ちょうどいい精神状態。1週前は重かったけど、身のこなしもいいし、動かしてピリッとした」と良化が伝わるコメントに変化していた。大一番へ向けての急上昇を感じる。(浅子 祐貴)

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