【皐月賞】全国リーディング独走中の杉山晴紀調教師「なんとか勝ちたい」サトノシャイニングを万全仕上げ

ウッドチップを巻き上げるサトノシャイニング
ウッドチップを巻き上げるサトノシャイニング

◆皐月賞追い切り(16日・栗東トレセン)

 第85回皐月賞・G1(20日、中山)の追い切りが16日、東西トレセンで行われた。17日に枠順が確定する。

 最近の大レースへの調整過程は点より線で考えるべきだ。例えば1週前追い切りでしっかり負荷をかけ、当週は疲れを残さないようにソフトにするのがセオリー。サトノシャイニングが栗東・坂路で行った最終追い切りも少しかかり気味に映り、55秒3と時計も目立たない。しかし、杉山晴調教師は「非常にリラックスして走れていたので評価していいと思います」と納得の表情で振り返った。

 その言葉には成功体験の裏付けがあると思う。3馬身差の圧勝だったきさらぎ賞も当週は55秒0。当週だけではなく、実は調整過程も前走時と酷似している点が見逃せない。レース25日前に帰厩。2週前は坂路で速めの時計を出し、1週前は西村淳騎乗でCWコースでの負荷をかける併せ馬を行うと、当週は整えるような坂路での単走だった。

 2か月半ぶりの実戦は「まだ詰め込みすぎたくない」という気性面を考慮した予定通りのローテ。現時点でベストと思える調整パターンを予定通りに消化できたことこそ、何より万全の証しだろう。「この馬自身も成長していますので、なんとか勝ちたいと思っています」と杉山晴師。今年の全国リーディングを独走する若きトレーナーが施した万全の仕上げは決して侮れない。(山本 武志)

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