古川奈穂騎手が「主戦」だったグランスラムアスクで1年1か月ぶりの重賞騎乗「色々な経験をさせてもらっています」

古川奈穂騎手
古川奈穂騎手

◆第22回福島牝馬S・G3(4月20日、福島競馬場・芝1800メートル=1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権)=4月17日、栗東トレセン

 やっと戻ってきた。古川奈穂騎手=栗東・矢作芳人厩舎=が昨年の中山牝馬S以来、約1年1か月ぶりに重賞に騎乗する。パートナーは当時もコンビを組んだグランスラムアスク(牝6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ディープインパクト)。実戦で騎乗するのも、その時以来だ。「グランスラムアスクには色々な経験をさせてもらっています」と感謝を口にする。

 デビュー当初はスピードを生かした逃げを武器に、全4勝中3勝へ導いた。しかし、オープン昇級後は色々な騎手が手綱を執りながらも、なかなか結果が出ず。その間も厩舎の所属騎手として、追い切りをつけるなど背中を感じ続けてきた。

 「普段から調教でコンタクトを取り、良くなるようにと思って、乗っていました」。以前は左回りで逃げる形がベストだったが、4走前には右回りの中山で差す形ながら4着。競馬の幅を広げてきた。さらに、中間は一般的にハミ受けが強いとされるジェーンビットに変更。「馬具を換えて、良かったみたいです」と期待を膨らませる。

 今年はまだ2勝。当然、満足できる数字ではない。「数を勝てていないし、勝ち切れていないなと思います」。人馬ともに2021年デビューの“相棒”と臨む重賞の舞台。全力のパフォーマンスを引き出し、現状打破への起爆剤へと変える。(山本 武志)

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