【中山グランドジャンプ】小牧加矢太騎手がインプレスでJG1初制覇に挑む 「僕に平常心をくれる馬」

インプレスでJG1初制覇に挑む小牧加矢太騎手(カメラ・高橋 由二)
インプレスでJG1初制覇に挑む小牧加矢太騎手(カメラ・高橋 由二)

◆第27回中山グランドジャンプ・JG1(4月19日、中山競馬場・芝4260メートル)

 4年目の小牧加矢太騎手=栗東・フリー=が、JG1初制覇に挑む。相棒のインプレス(牡6歳、栗東・佐々木晶三厩舎、父キズナ)は、コンビを組んで3戦目に障害初勝利を挙げ、その後は破竹の4連勝中だ。「ここ4戦、こちらの思い通りに(馬が)こたえてくれています。ここにきて体のバランスもフォームも良くなり、充実期に入ってきました。体幹もだいぶ良くなりましたよ」と成長ぶりに目を細める。

 頭が低い走法で、前走のペガサスジャンプSは初めてのバンケットの下り坂がポイントだったが、「むしろ他馬より速く、勝手にポジションが上がってました」と指摘し、独特のフォームに惚れ込む。

 今回は4260メートル、バンケット5回というタフなコースになるが、「この馬に合いそうです。先行力がある馬が勝つわけではないと思います。グランドジャンプのコースは外回りで、脚力が出ると聞きますしね」とニヤリ。もともとがオープン馬で、23年新潟記念・G3で3着もある平地力が大きな武器になる。

 自身は昨年末の中山大障害でネビーイームに騎乗し、4回目のJG1で初めて3着と馬券に絡んだ。「今まで3着以内に来る馬は化け物だと思っていましたが、初めて1着馬の背中が近くに感じました」。前走は半馬身差でVと着差こそ大きくないが、「想定よりも苦しい競馬をさせてますが、それで勝つんですから本当に大したものだなと。どの馬に乗る時よりも、着差より大きいものを感じます」と可能性を信じている。

 一気の距離延長、相手強化、初めての63キロと課題はあるが、「文句のつけどころがなく、うまくなった気分にさせてくれるというか(自分に)平常心をくれる馬。グランドジャンプだからどうというのはなく、不安や緊張もありません。落ち着いてこの馬のスタイルを崩さず、最大限に発揮できるように」と終始、穏やかに話す。昨年は初めて障害リーディングに輝いた28歳。ここで大仕事をして、今年もハードル界を引っ張って行く。(玉木 宏征)

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