【皐月賞】開業2年目の調教師がドラゴンブーストでクラシック初挑戦 チームの団結力生かして一発狙う

ドラゴンブーストで初のクラシックに臨む藤野調教師
ドラゴンブーストで初のクラシックに臨む藤野調教師

◆第85回皐月賞・G1(4月20日、中山競馬場・芝2000メートル)

 皐月賞にドラゴンブーストを送り込むのが、開業2年目の藤野健太調教師(47)=栗東=。同馬のほかにも、未勝利で引き継いだマサノカナリアを1年足らずでオープンまで出世させるなど、手腕を発揮している。

 ドラゴンブーストとの出合いは23年のセレクションセールのあと。「首も細くてきゃしゃな馬でしたが、バランスがいい馬で、印象は良かったですよ」と振り返りつつ、同時に「時間がかかるかなと。体のつくりが幼かった」とも感じたという。それだけに、2歳G1の朝日杯FS(7着)に出走できたことは素質が高い証明でもある。

 前走の京成杯は2着。早めに動いて後続の目標になってしまったが、負けて強しの2着だった。「口向きに課題がありましたが、(元騎手で助手の)北沢さんが一生懸命やってくれて。折り合いがつくようになった。スタッフへの安心感があります」とチームの団結力に胸を張った。

 9度目の受験でたどり着いた、念願だった調教師の仕事。「みんなで意見を言い合えていますし、明るいですよ。忙しいけど、勝った時の喜びが大きいですから」と笑みを浮かべた。風通しのいい厩舎づくりができていることが、こちらにも伝わってきた。同じ舞台を経験した強みを生かして、一発を狙う。(山下 優)

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