【皐月賞】騎手として1強撃破するなら…07年ヴィクトリーでVの田中勝調教師は「ハナだな」 今年のメンバーで浮上する1頭は

現役時代にJRA通算1812勝を挙げた田中勝調教師
現役時代にJRA通算1812勝を挙げた田中勝調教師

◆第85回皐月賞・G1(4月20日、中山競馬場・芝2000メートル)

 第85回皐月賞・G1(20日、中山)の出走馬と枠順が17日、確定した。馬券はインターネットで18日18時30分から発売される。

 「考察」キーポイント編は“打倒1強”への騎手心理に迫った。実力が抜けている馬が1頭いる場合、ほかの馬に乗る騎手はどういう気持ちで勝利を狙うのか。特に気になるのが道中のポジション。ライバルより前を取るのか、後ろからじっくり動きを見て運ぶのか―。

 ジョッキー心理を探るべく、現役時代にJRA通算1812勝を挙げた田中勝調教師を直撃した。皐月賞は07年にヴィクトリーで勝利。ミホノブルボンやアグネスタキオン、ディープインパクトといった断然人気がいた年にも騎乗経験がある。

 「やっぱり自分の馬の力を最大限に出すことを考えるかな」。負かしにいくために勝負を懸ければ、惨敗のリスクも背負う。“ワンチャン”狙うとしたらと問うと「ハナだな」と明快な答えが返ってきた。

 07年は上位人気のアドマイヤオーラとフサイチホウオーが後方。ヴィクトリー(7番人気)とサンツェッペリン(15番人気)の“行った、行った”で決着し大波乱となった。「後ろでガチャガチャしてくれたら。ヴィクトリーの時はたまたまそうなったけど、あんな感じのレースだよね」と振り返ってくれた。

 今年のメンバーで推奨したいのはピコチャンブラックだ。「ムキにはならなくなってきたけど、他の馬を気にするところは残っている」と上原佑調教師。ハナに行く形がベストとも考えられる。新馬戦は持ったままで7馬身差の逃走V。番狂わせを起こす可能性を秘めている。(浅子 祐貴)

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