【アンタレスS】砂の強豪が集まるフォーエバーヤング世代の実力馬が重賞3勝目 初コンビのルメール騎手「強い馬」

重賞3勝目となったミッキーファイト
重賞3勝目となったミッキーファイト

◆第30回アンタレスS・G3(4月19日、阪神・ダート1800メートル、良)

 阪神で行われた第30回アンタレスS・G3は圧倒的1番人気のミッキーファイト(ルメール)が、直線で抜け出して重賞3勝目を挙げた。

 まさに横綱相撲だった。単勝1・8倍の圧倒的支持を受けたミッキーファイトは、初コンビのルメールのアクションに応え、持ち味の持続力のある末脚を繰り出した。残り200メートル手前で抜け出すと、即座に右ステッキが2発。もう止まらない。余裕の脚勢で2着に2馬身半差をつけ、重賞3勝目のゴールを駆け抜けた。

 今年のサウジCを制したフォーエバーヤングを筆頭に、砂上の強豪がひしめく4歳世代の一角。JRA通算2000勝まであと3としたルメールは「強い馬ですね。落ち着いて息が入ったし、リラックスして最後はいつも通りの長い脚を使ってくれた」とたたえた。表彰式に向かう際には首筋をポンポンとたたいて、ねぎらうシーンも。名手も納得の快勝劇だった。

 目標にしていた賞金加算に成功し、今後は帝王賞・Jpn1(7月2日、大井)へ直行する予定だ。田中博調教師は「本格化はまだ先かなという感じ。ひとつひとつステップアップしていけたら」とさらなる可能性に期待。G1級制覇の目標に向け、ファイティングポーズを取り続ける。(山本 理貴)

 ◆ミッキーファイト 父ドレフォン、母スペシャルグルーヴ(父スペシャルウィーク)。美浦・田中博康厩舎所属の牡4歳。北海道安平町・ノーザンファームの生産。通算8戦5勝(うち地方2戦1勝)。総獲得賞金は1億8538万7000円。主な勝ち鞍はレパードS・G3、名古屋大賞典・Jpn3(ともに24年)。馬主は野田みづき氏。

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