【中山11R・皐月賞】トライアルは少頭数&スローペース。本番は一転、フルゲート&ハイペース。近年の皐月賞の傾向は今年も継承されるとみる。昨年は史上最速の1000メートル通過57秒5。まくりを期待されたコスモキュランダ、サンライズアースは得意の型に持ち込めなかった。さて、今年のファウストラーゼンは? 同馬はダッシュが甘く、ヨーイドンの競馬では分が悪い。後方で構えていても持ち味は生かせず、道中の押し上げが生命線。まくり切れるかはともかく、緩みない中盤を演出する可能性大だ。

クロワデュノールが本命。昨年の勝ち馬ジャスティンミラノと同様、スローペースしか経験がないが、ホープフルSで中山とフルゲートは攻略済み。エリキング以外の人気どころとは勝負付けが終わっており、休養中も勢力図に変化なし。総合力で蹴散らせる情勢だ。

2週前追い切りは遅れたが、北村友が「思っていた以上の変化」と評した1週前から急上昇カーブを描き万全。会見で斉藤崇調教師が「日本の競馬を引っ張っていくような馬に」と3冠、その先を見据えたコメントをしたのが印象的だった。朴とつとした語り口に思わず聞き逃すところだったが、その表情がとても良かった。3連単1着固定で(10)―(16)(13)(15)(11)(3)(2)(5)(14)。(大上 賢一郎)