


馬トク報知のPOG担当ツートップが、今年も厳選2歳馬情報をお届けします! 栗東のヤマタケ(山本武志)記者は、イクイノックスの活躍を受けた世代となるキタサンブラック産駒に注目。美浦の坂本達洋記者は、来年で定年を迎える名門・国枝栄厩舎からフォーエバーヤングの妹をリポート。どこよりも詳しいコンビニプリント&取れたて情報満載の動画も含め、26年の“推し馬”探しの参考にどうぞ。
ヤマタケ(以下「ヤ」)「今年もこの時期がきましたねぇ」
坂本(以下「坂」)「個人的に今年は大きな節目の年です」
ヤ「何が?」
坂「長年お世話になった国枝調教師が来春で定年引退。現2歳が最終世代になります」
ヤ「今年は音無調教師も定年引退したし、何か寂しくなるね」
坂「そのなかでダーリングハーストを挙げます。あのフォーエバーヤングの妹です。エピファネイア産駒で芝でも、ですね。すでにゲート試験合格済み。6月の東京デビューもありそうで、国枝調教師から『点数の高い馬。ステレンボッシュくらいになってほしい』と管理するG1馬の名も出るほどです」
ヤ「今年はキタサンブラック産駒だよ。ちょうど、今年の2歳はイクイノックスなど初年度産駒の活躍後に種付けされた世代。繁殖のレベルがグンと上がっている」
坂「そういう流れって大事ですよね」
ヤ「とりあえず、2頭挙げておくよ。まずは斉藤崇厩舎のバステール。体はコンパクトらしいけど、トレーナーが『(同じ父の)クロワデュノール的な雰囲気を放っている』と。この言葉だけで十分でしょう。あと、友道厩舎のファディラーの23は欧州の母系だけど、徐々にブラックらしいスラッとした感じになったらしい。こういう変化を聞くのが好きなのよ」
坂「キズナ産駒のアウダーシアもいいですよ。お母さんのリリーノーブルがハイレベルだったアーモンドアイ世代のクラシック戦線で活躍。手塚久調教師は『少し体は大きいけど、走りは軽い。楽しみな一頭』と6月の東京デビューも考えています。ところで、今年の新種牡馬はどうですかね」
ヤ「そりゃ、コントレイル祭りでしょうよ。どの厩舎でも取材するたびに配合した繁殖の質の高さに驚いている」
坂「確かに異論はありません」
ヤ「なかでも現役時代の主戦だった福永調教師が手がけるサガルマータかな。セレクト高額馬だが、福永師は『乗り出してから良くなった。牧場からもバネがいいとよく聞く』と最近の充実ぶりを教えてくれた。5月入厩から6月デビューを考えるほど、順調に進んでいるみたい」
坂「僕は個人的にクリソベリルが気になるんですよ。ダート向きだとは思いますが、半姉に宝塚記念Vのマリアライトもいますから」
ヤ「最近は砂路線も整備されている」
坂「イナズマダイモンは番組の関係から夏以降のデビューになるとは思いますが、すでにゲート試験合格済み。『馬格があって、あか抜けた好馬体の持ち主です』と宮田調教師のトーンも高いんですよ。海外なども含めた期待ですね」
ヤ「結局、今年もすべて入厩済みの馬かいな」
坂「国枝厩舎は今年のPOGで挑めるのは2歳G1だけ。いつも以上にかかり気味です!」
ヤ「俺の“夢”はマルガ。須貝調教師が『ソダシに似ている』と口にする白毛です。先週16日から栗東に入っているよ」
坂「今年も色々なドラマが楽しみです」

◆山本 武志(やまもと・たけし)1976年、大分県生まれ。48歳。神戸大卒。1999年入社。野球、レイアウト担当を経て、05年10月から中央競馬担当。予想は情報重視の穴狙い。矢作、友道、須貝調教師と特に親交が厚い。皐月賞で昨年のドラフト指名のクロワデュノールがまさかの2着。POG最大のヒットが05年のディープインパクトというデータはアップデートされぬまま…。
◆坂本 達洋(さかもと・たつひろ)1982年、千葉県生まれ。43歳。上智大卒。2006年入社。POGは入社当時に会社の先輩から誘われて、かれこれ約20年。ハッピートレイルズの母系が好きで、母ハッピーパスの子は軒並み指名して、コディーノやチェッキーノで泣いたり笑ったり。ファンの頃は血統を重視していたが、今では取材の感触を何より第一に。
馬トクちゃんねるでPOG展望動画公開中
〇…ヤマタケ、坂本記者によるPOG展望動画の第1弾が馬トクちゃんねるで今月初めから公開されている。この対談内容についてのより詳しい情報に加え、大物関係者からのサプライズもあり、POGファンは注目のコンテンツだ。展望動画は早ければ来週にも第2弾を公開し、来月は近2年と同様にドラフトも行う予定になっている。
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