
豪州のメルボルン地区を拠点に活躍し、初来日で今週から短期免許で騎乗するマイケル・ディー騎手(29)=ニュージーランド=が4月23日、美浦トレセンを初めて訪れて早速、調教に騎乗して胸を高ぶらせた。小雨の降る中で3頭の騎乗して、「ウッドチップのコースで乗るのは初めてで感触を確かめました。特に坂路はすごいなと思いましたね」と、充実したトレセンの施設に驚いた様子だった。
22年のコーフィールドCをダーストンで制するなど結果を残しており、これまで豪州のほか、母国のニュージーランドや香港、シンガポール、マカオなどで騎乗経験がある。来日を決断した理由については「一番は経験でしょうか。世界中で乗れるジョッキーになりたいし、初めての土地で乗ることは経験になります。日本の競馬が世界で一番ですからね」と明かした。
すらっと細い体形と精悍(せいかん)な顔つきが印象的で、今週から2か月間騎乗する予定という。身元引き受け調教師の国枝栄調教師(70)=美浦=は「センスがありそう。性格がいいし、ナイスガイ」と、温かくエールを送っていた。