
こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンから帰ってきて、遅い夕げの前にお届けしております。
というわけで、いきなり本題へいかせていただきます。まずは田中博厩舎からです。今週末は日本ダービー、オークスへのトライアルがあり、大舞台への切符をかけて連日の熱戦が期待できそう。日曜の東京メインであるフローラSには、2頭出しで挑みます。いずれも今朝に美浦で最終追い切りを済ませており、ヴァルキリーバース(牝、父エピファネイア、母グロリアーナ)は、前走以上の気配のようです。2連勝を決めた前走のフリージア賞は、6か月の休み明けでしたので、叩いた上積みはありそう。田中博調教師は「フリージア賞を使う時より、明らかにコンディションは上向いている」と手応えをつかんでいる様子。3走前の新馬戦(4着)こそ芝のマイルでしたが、近2走は芝2000Mで結果を出しており、「距離は延びていいと思っていました。2歳の時は口が敏感だったが、それが緩和されてきて、距離があっていいフォームにも走りが変わってきました」とのこと。伯母にデニムアンドルビーがいる血統も魅力で、さらにパフォーマンスを上げてきそうです。
もう一頭のブラックルビー(牝、父キズナ、メジロスプレンダー)も、デビュー2連勝中と底を見せていない魅力があります。牝馬ながら菊花賞にも登録しており、指揮官は「この子は距離はいくらでも延びていいし、歓迎です。適性的にもギアの上がり方など、コースが替わったり、距離が延びたりするのはプラスの可能性があります。結果を出してほしいと思います」と、こちらもなかなかのトーンでした。叔父に重賞4勝を挙げて、菊花賞2着のサトノノブレスがおり、血統の裏付けも十分ですね。好メンバーがそろった一戦で、予想に頭を悩ませています(苦笑い)。
このまま2歳馬の話題へいきましょう。良血馬のサレジオ(牡、父エピファネイア、母サラキア)は、4月9日にゲート試験に合格して、4月10日に放牧に出ています。20年の有馬記念で2着に激走したサラキアの子で、一族にはG1馬サリオスなど活躍馬がずらりといます。田中博師は「馬体がしっかりしていますし、動きの質も良さそう。期待している馬です」ときっぱり。このトーンの高さは、かなり気になりました。早い時期のデビューへ向けて、期待は膨らみます。
ユマハム(牡、父コントレイル、母カルティカ)は、3月中にゲート試験に合格して、すでに放牧に出ています。まだ課題もあるとのことで、近日中に美浦へ帰厩する予定とのこと。「厩舎で2か月くらいやって、競馬に向けてじっくり備えていきたいと考えています」と、うまくいけば早期デビューが視野に入ってきそうです。
サトノボヤージュ(牡、父Into Mischief、母ジョリーオリンピカ)は、4月16日にゲート試験に合格して、同19日に放牧に出ています。母はブラジルでG1馬を勝ち、同国の年度代表馬、2歳牝馬チャンピオンなどに輝いた実力派です。「スピードがありそうな走りをしています」と素質を感じており、6月14日の東京・新馬戦(芝1400M)を目指しているそうです。
アルバンヌ(牝、父アドマイヤマーズ、母プティフォリー)は、4月9日にゲート試験に合格して、同12日に放牧に出ています。伯父には19年の仏2000ギニーなどG1を3勝して、20年の凱旋門賞で3着に好走したペルシアンキングがいる血統です。指揮官は「すごく真面目な子で、いい気性をしています。動けそうな感じで、適性は芝の1800Mかマイルあたり」と評価しています。
ついでに森一誠厩舎の2歳馬もご紹介しておきます。サンラザール(牡、父クリソベリル、母パールデュー)は、4月18日にゲート試験に合格して、同22日に放牧に出ています。新種牡馬の産駒でダート向きな印象ですが、祖母にG1馬ブルーメンブラットなど活躍馬が多い母系にひかれますね。森一調教師は「大型馬でしっかりとした体つきをしています。母系もしっかりした馬で、ダートの中距離で走ってきそうです」と、好印象を口にしていました。おそらくデビュー時期は中距離の番組が出てきてからでしょうが、個人的に新種牡馬クリソベリルには注目しているので楽しみです。
それでは今日のところはこのへんで。
「馬トクPOGプリント」を全国の主要コンビニのマルチコピー機で発売中です。「社台ファーム」、「追分Fリリーバレー」、「ノーザンF早来」、「ノーザンF空港」(いずれも両面)がセットになった商品が600円、牧場毎の商品が300円と、求めやすい価格です。ヤマタケ記者(山本武志記者)の厩舎レポートやヤマタケ記者、牧野記者の注目馬10頭のリストつき。購入方法はこちらから。