
こんばんは、坂本です。今日は東京競馬場からお届けしています。
土曜日の東京では新馬戦が2レース行われましたが、いずれもレーン騎手が勝利を手にしました。芝1600Mは萩原厩舎のドリームコア(牝、父キズナ、母ノームコア)が逃げ切って2馬身半差の完勝。国内外でG1を2勝した母を持つ良血馬で、まだまだ奥がありそうな勝ちっぷりでしたね。
そして芝1400Mは、鹿戸厩舎のサンアントワーヌ(牝、父ドレフォン、母サンティール)が好位から抜け出してV。センスの良い立ち回りで4馬身差で圧勝して、レース前に鹿戸調教師が「前向きで一生懸命なタイプ。フットワークもいいね」と期待していた通りの走りでした。スピードタイプという印象ですが、こちらも楽しみですね。
それではこのまま鹿戸厩舎の話題へいきましょう。トルネードアイル(牡、父ミッキーアイル、母チャイマックス)は、6月22日の東京・新馬戦(芝1600M)に荻野極騎手で予定しています。全兄タイセイレスポンスは、マイル以下の芝、ダートで2勝を挙げています。鹿戸師は「素直だし、順調にきています。芝のマイルくらい」と、適性を評価しています。
ニシノエースサマ(牡、父スワーヴリチャード、母プルージャ)は、6月29日の福島・新馬戦(芝1800M)を目指して調整を進めています。半兄エルゲルージは、ダート路線でオープンまで出世して、先日のアハルテケSで3着に好走しています。半姉ニシノラヴァンダは、昨年の函館2歳Sで2着に好走していました。今週は美浦・Wコースで6ハロン86秒5―11秒7をマークして、雨で重たい馬場でも動けていましたね。指揮官は「今日の感触なら進めていけそうだね。距離はあってよさそう。穏やかな性格の馬です」と、まずまずのトーンでした。
6月6日にゲート試験に合格したルクスアンジュ(牝、父ミッキーアイル、母スマートエリス)は、一族にはG1馬スイープトウショウがいる血統です。こちらは今週の美浦・Wコースで半マイルからしまい重点でさらっと追い切り、鹿戸師は「余裕をもって走れていて動けています。進めていけると思うし、スピードがありそう。順調なら福島あたりに」と語っていました。
またコックピットサイト(牡、父ドレフォン、母ベラポーサ)とイヌボウノユウヒ(牝、父アドマイヤマーズ、母ユキノクイーン)は、放牧に出して乗り込んでいくそうです。
次は奥村武厩舎です。来週の6月21日の東京・新馬戦(芝1800M)でチャリングクロス(牡、父キタサンブラック、母ライジングクロス)が初陣を迎えます。鞍上は川田騎手で、今年の日本ダービーを制したクロワデュノールの全弟という注目の血統馬です。今週は美浦・Wコースで重馬場に脚をとられたのか、6ハロン85秒1―13秒0と思うように動けませんでしたが、1週前はWコースで5ハロン67秒6―11秒5をマークしてカラヴァジェスティ相手に併入に持ち込んでいます。奥村武調教師は「そのへんを相手に楽々とこられているので、動きは悪くないですね。気持ちの面はすごく優秀です。(ゲート試験合格した後に)2か月たって戻ってきて、ドシッとしてきて手がかかりませんよ。これから成長していきそう」と評価しています。この時期に順調にデビューできること自体も評価しており、血統的に話題先行となるのはやむを得ませんが、素材は良さそうな印象。偉大な兄に続いてほしいものです。
そして先週の東京・新馬戦(芝1600M)で7着だったテンユウ(牡、父サートゥルナーリア、母レーヌミノル)は、放牧に出して仕切り直すとのことです。指揮官は「ゲートの中から鳴くなど集中力を欠いて、タメも利いてなくてブレーキを踏む感じで走っていました。子供っぽさが出てしまったので、精神面の成長を待って立て直します。フィジカルが強くてノートラブルでこられていましたが、(課題は)精神的な部分ですね」と、分析していました。母は桜花賞馬という血統も魅力で、改めてという感じで期待しましょう。
そして6月6日にゲート試験に合格したスーザンバローズ(牝、父キセキ、母ロックザボート)は、放牧に出して乗り込んでいくそうです。新種牡馬の初年度産駒で、叔母に芝中距離でオープンまで出世したエンパイアウエストがいる血統です。奥村武師は「距離を走れそうな体形をしています。真面目な馬。秋くらいのイメージです」と評価していました。
それでは今日のところはこのへんで。
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