デビューまでの道のり(栗東)

ヨカオウ
ヨカオウ

 こんにちは、山本です。今日は栗東からのパッチパチ。とんでもない暑さ、早々と酷暑でしたわ。ではでは、いってみましょうか♪

 さて、子供の頃のこと。ジャムや岩のりなどの瓶系の食べ物が家の冷蔵庫の中に結構あって、その最初のグイッと開ける感触が好きだったりしました。けど、たまには子供の力では開けづらい「強敵」がいて、その時は泣く泣くオトンに頼んだりして、開けてもらったりしていた。その時に子供って、非力なんだなと思ったものです。時は流れ、今は瓶系のモノが冷蔵庫からは随分と減りました。まっ、一人暮らしですからね。大人になった今、さすがに瓶を開けられない、なんてことはねぇ。

 で、つい最近のこと。女性の知り合いから瓶の蓋が取れない、という話を聞きましてですね。じゃあ開けましょか、となったのです。ぶっちゃけ、そんなのすぐに終わるでしょ、という案件だと思っていました。しかし、です。ファーストコンタクトで軽く力を入れ、「ほいよ」と渡すつもりが開かない。固い…。もう少し力を入れた2回目で苦闘の末、ようやく開封。いや~、骨のある瓶でしたわ。アレは恐らく、ご老人には無理でしょう。とはいえ、ご老人は使わないか、酒飲みが大好きな逸品の粒マスタード。これをウインナーにたっぷりつけて、ビールをグイッと…。

 書いているだけで、早く仕事を終わりたくなったので、そろそろ本題へ。今日も栗東からのナマ情報を中心にいきましょう。

 まずは高柳大厩舎。今やG1・3勝馬となったジャンタルマンタルの妹になるウンナターシャ(牝、父パイロ、母インディアマントゥアナ)は今週の東京でのデビューを見送ることになりました。「ちょっとテンションや体が減ってきた面を考え、無理はさせないことにしました」とトレーナーは説明。ひと息入れて、立て直しをはかるようですが、元々、この距離は短いかも、と聞いてはいたんですよね。今度は1800メートルあたりになるのでは、と思っております。

 続いては谷厩舎。人気者だったお母さんを持つヨカオウ(牡、父キズナ、母ヨカヨカ)は先週の阪神芝1800メートルの新馬を回避。鳥取県の大山ヒルズへ放牧に出されました。「まだ気持ちがないみたいで、調教後も息が上がらないんですよ。動き切れていない感じですね」と谷調教師は説明。これだけの血統ですし、しっかりと態勢を整えていくようです。デビューまで予定通りに向かうというのも、やっぱり大変なんですよね。

 続いては須貝厩舎。白毛のアイドル候補、マルガ(牝、父モーリス、母ブチコ)の情報は当社HPの記事をご覧いただくとして、初戦で2着だったアニマレイ(牡、父ニューイヤーズデイ)は状態次第で中1週での転戦を視野に入れています。今日の栗東で須貝調教師が「走ると思うよ」と追い切りを熱い視線で見守っていたのはグロリアスマーチ(牡、父モーリス、母ヴィクトリーマーチ)。先週は想定外の遅い時計になったのですが、この日はCWコースで81秒1―11秒4をマーク。「なっ、動くだろ」と切り出した後には「跳びが大きいので、モーリスでも距離は対応できると思う。走ると思うよ」と今後は始動戦を慎重に吟味しつつ、選んでいくようです。

 あとは杉山晴厩舎です。先週後半からイッキに2歳馬が入ってきました。個人的に気になっているステレンボッシュの下、クランズクラウン(牝、父アドマイヤマーズ、母ブルークランズ)も入ってきましたね。「まだ環境に慣れるのに時間がかかっていますね。ゲートが合格すれば、成長を促したいと思っています」と杉山晴調教師は方針を説明。今後の調整次第ですが、一度放牧に出されるのかなと思います。

 あと、兄にダノンマッキンリーを持ち、セレクト1歳セールで1億6000万円がついた藤田晋オーナーのカモンメーン(牡、父エピファネイア、母ホームカミングクイーン)も栗東入り。この血統のカギは気性なんですいが、「現時点では大丈夫ですよ。これから、やっていってからですね」とのことでした。

 あと、福島開幕週の芝1800メートルを荻野極Jで予定しているリベッチオ(牡、父ルヴァンスレーヴ、母スーブレット)が今週のCWコースで6ハロン82秒1―11秒0の好時計をマーク。改めて、動きや芝デビューについて聞くと「これだけCWコースで動けましたからね。体もごつごつした感じではないですから」と適性を見極めたい一戦とはいえ、手応えを感じている様子は伝わりました。

 今日はここまで、また明日です。ではでは

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