
◆第60回北九州記念・G3(7月6日、小倉競馬場・芝1200メートル、良)
サマースプリントシリーズの第2戦に18頭が出走し、1番人気でハンデ55キロのヤマニンアルリフラ(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父イスラボニータ)が3連勝で重賞初挑戦Vを飾った。中団で脚をためて運び、直線では鋭く伸びてゴール前で抜け出した。勝ちタイムは1分7秒8。
団野大成騎手は2023年のジャスパークローネ以来、同レースでは2年ぶり2勝目。ソウルラッシュで制した昨秋のマイルCS以来の重賞勝利となった。斉藤崇調教師はクロワデュノールで制した日本ダービー以来、今年の重賞3勝目とした。
同馬は昨年のプロキオンS(小倉)を制したヤマニンウルスの半弟。未勝利、1勝クラスを勝っていなかったが、昨年12月に2勝クラスのジングルベル賞(京都)で初勝利。ダート1200メートルの伊良湖特別、芝1200メートルの淀Sに続く3連勝で、待望の初タイトル獲得となった。
1番人気の馬は2008年に勝ったスリープレスナイトを最後に以降は勝っていなかったが、17年ぶりの勝利となった。
5番人気のヨシノイースター(内田博幸騎手)が2年連続の2着。前走で葵Sを制した7番人気のアブキールベイ(坂井瑠星騎手)が3着に続いた。
川田将雅騎手(ロードフォアエース=9着)「自分の競馬に徹しました。今日できる精いっぱいの走りでした」
高倉稜騎手(レッドヒルシューズ=10着)「スタートが良くなくて、流れも速くなりそうだったので、リズム良く運びました。接触してひるんでしまいました。不利が悔やまれます」
西村真幸調教師(カリボール=11着)「下がってきた馬の後ろで直線追えなかった。9歳とは思えないほど状態は良かったが、脚を余してしまった。次はCBC賞(8月10日、中京・芝1200メートル)あたりが目標になる」
吉村誠之助騎手(エイシンワンド=12着)「1200メートルでも、ある程度、ポジションの取れる馬。いいところでレースはできました。直線に向いてからいいポジション取りができず、エンジンがかかる前にやる気をなくしました」