ジャパンＣ特集…３強決着か、それとも空前絶後の波乱決着か

３強対決を馬トクのデータで分析

第40回ジャパンカップが11月29日、東京競馬場の芝2400メートルで行われる。天皇賞・秋で史上初のＧ１・8勝を達成したアーモンドアイ（牝5歳、美浦・国枝栄厩舎）、牡牝の無敗3冠馬コントレイル（牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎）、デアリングタクト（牝3歳、栗東・杉山晴紀厩舎）、この3頭による「最初で最後の直接対決」が実現。日本競馬史上まれにみる世紀のドリームレースに勝つのはどの馬か。スポーツ報知の競馬専門サイト「馬トク」の能力指数IDMを用いて分析する。
 

 

ジャパンＣの出馬表

 

◆アーモンドアイの指数は高水準で安定

アーモンドアイの過去5走のIDMの推移を見ると、条件があわなかった有馬記念を除いて70台後半以上を記録。特に東京ではずば抜けたパフォーマンスを見せている。年齢的な衰えもなく、今回も指数（80）前後の数字を叩き出しそうで、最も勝利に近い馬だ。

不安点を上げるとすると当日の馬場か。アーモンドアイは馬場が高速であればあるほど無類の強さを誇るが、時計が掛かる馬場だとパフォーマンスを落とす可能性があるだけに、当日の馬場状態に注目。レース間隔も不安点の１つ。同馬はレース間隔を空けて結果を残してきた。中10週以上では、ドバイターフ含めＧ１を6勝挙げるなど「放牧明けの女王 」だけに、このレース間隔は不安が残る。しかし今回は、ノーザンＦ天栄での短期放牧を挟んでいるので杞憂に終わるだろう。馬トクのデータ「仕上がり指数」が前走よりも下がっていなければさらに心強いデータとなる。
 

◆コントレイルには不安が…

コントレイルのIDMの推移を見ると、皐月賞の段階ですでに（74）と高水準。ダービー、菊花賞とも（74）と3歳馬としてはずば抜けて高い指数をたたき出しており、打倒アーモンドアイの１番手と言いたいところだが、不安がある。皐月賞から指数を上げてきておらず、古馬の一流どころを倒す成長力が不足して可能性が。父でもあるディープインパクトも3歳春時点から（70）以上の指数を記録していたが、レースを使う度に指数を上げ成長を見せてきた。連対可能なレベルではあるが、勝利するためには菊花賞からどれだけパフォーマンスを上げられるかが鍵となる。
 

◆アーモンドアイを倒すならデアリングタクト？

デアリングタクトは新馬戦を勝った後、エルフィンＳ（62）、桜花賞（70）、オークス（73）と高水準の指数で推移。レース数が少なく、使われるごとに着実に数字を上げる点ではアーモンドアイの傾向と似通っているが、指数はいずれも上回っており、完成度、成長度とも3歳時のアーモンドアイ以上の器とジャッジできる。

高速馬場も時計がかかる馬場も問題なし。斤量は53キロとアーモンドアイより2キロアドバンテージもある。成長力がある血統構成で指数の上昇も見込める。アーモンドアイを逆転するならこの馬だろう。
 

 

◆馬トクの傾向は？穴馬は激走馬！