【ヴィクトリアM】西村淳騎手「“イルカ”みたいだった」 斬新な表現で22年秋華賞馬の状態アップに期待

西村淳が「イルカ」と表現したスタニングローズ
西村淳が「イルカ」と表現したスタニングローズ

◆第19回ヴィクトリアマイル・G1(5月12日、東京・芝1600メートル)追い切り=5月8日、美浦トレセン

 輸送のある牝馬は、1週前にしっかりと追って当週は軽めというのがパターンだが、調教でG評価になったナミュールは、こちらが考えていた以上に攻めてきた。状態は万全に思えるが、同じように魅力的に感じたのは僚馬のスタニングローズだ。

 栗東・坂路で西村淳を背に馬なりのまま、53秒5をマークした。ラスト1ハロン11秒8はこの日の4位タイの数字。高野調教師から「西村淳騎手が“イルカ”みたいだと。弾んでいるということだと思いますが、初めて聞きました」と面白いことを聞いた。記者もたくさんの関係者を取材してきたが、イルカの例えは初めてで、斬新だ。

 先週の段階では、良くなってきていることは感じても、まだ本来の軽い脚さばきではないように思えた。だが、この日の最終追い切りはスナップが利いていて、実に柔らかい走り。「まさにイルカのような弾みが出ました。リズムもよく、満足しています」とトレーナーも笑みがこぼれた。22年の秋華賞でナミュールを抑えてG1を勝ったのは紛れもない事実。「昨年(12着)の時よりも断然いいです。心身の苦しさがない」という言葉に、心が揺れた。(山下 優)

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