【ドバイ・ワールドC】無念2着のウシュバテソーロに川田将雅騎手「どの馬にもノーチャンスだったと思います」と勝ち馬に脱帽

川田将雅騎手騎乗のウシュバテソーロは2着(カメラ・高橋 由二)
川田将雅騎手騎乗のウシュバテソーロは2着(カメラ・高橋 由二)

◆第28回ドバイ・ワールドC・G1(3月30日、メイダン競馬場・ダート2000メートル)

 【ドバイ(UAE)=水納愛美】1着賞金696万ドル(9億8414万円)の一戦は、日本勢4頭を含む12頭立てで争われ、川田将雅騎手と挑んだ昨年の覇者ウシュバテソーロ(牡7歳、美浦・高木登厩舎、父オルフェーヴル)が2着に好走。大逃げを打ったUAEのローレルリバー(牡6歳、B.シーマー厩舎、父イントゥミスチーフ)がG1初挑戦で圧勝した。昨年に続く連覇は逃したが、前走のサウジCで敗れたセニョールバスカドールをゴール前でとらえ、2着賞金240万ドル(約3億3936万円)を獲得。イクイノックス(22億1544万6100円)を超え、JRAの獲得賞金で歴代1位に上り詰めた。勝ち時計は2分2秒31。

 22年4月の横浜Sからダートに転向し、快進撃。22年の東京大賞典から年をまたいでG1・3連勝で昨年のドバイ・ワールドCを制し、世界の頂点に立った。昨年秋のBCクラシックは5着に敗れたとはいえ、帰国後の東京大賞典を連覇した。今年初戦だった前走のサウジCでは2着だったが、さらに調子を上げ、ドバイ・ワールドCを目標にしてきた。

◆ドバイワールドカップデーの川田騎手の談話◆

 ウシュバテソーロ(ドバイ・ワールドカップ2着)「とても具合よく競馬を迎えられて、彼らしく走りながらセニョールバスカドールはしっかりつかまえてゴールに入ってくれたんですが、はるか先に勝ち馬がいました。(勝ち馬は)前哨戦で1600メートルを勝った馬ではありましたが、強い勝ち方をしていましたし、距離だけがどうなのかなというところでしたが、2000メートルでもあれだけしっかり走られてしまっては、どの馬にもノーチャンスだったと思います。ウシュバはウシュバで全力の走りをしてサウジで負けた相手をつかまえてはくれましたので、精いっぱいの走りをしてくれたと思います。(今後は)無事にそちら(ブリーダーズカップ)に向かえるようにここから改めて準備をして、昨年のサンタアニタではいい結果を得ることができませんでしたが、今年のデルマーは調教もこの馬に合うコース形態だと思っています。デルマーの方がこの馬に合うと思ってブリーダーズカップに改めてチャレンジしたいというところですので、(これからも)いい時間を過ごせてくれたらと思います」

 リバティアイランド(ドバイ・シーマクラシック3着)「初めての海外遠征ではありましたが、よく対応してくれて順調にレースまで迎えられたと思いますし、レース自体もとてもいい内容で走ってくれていました。直線はもう少し動けるとありがたかったんですが、これがきょうできる精いっぱいの走りだったと感じるぐらい馬は頑張っていました。これが今後のよりいいステージに行くための経験となればいいと思います」

 リメイク(ドバイ・ゴールデンシャヒーン4着)「サウジ、ドバイと転戦して、ここまで長い間、海外で過ごしてきましたが、きょう出来る精いっぱいの走りをしてくれたと思いますし、また改めてチャレンジしたいと思います」

 ジョージテソーロ(UAEダービー10着)「初めての海外挑戦で短期間でレースに向かう形になりましたし、そのなかで距離は若干長く感じるレースではありました。全力で最後まで頑張ってきてはくれていたんですが、4コーナーで力尽きる形になりました」

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