【こちら日高支局です・古谷剛彦】2歳G1の行方が左右する新種牡馬リーディング争い

キズナ
キズナ
ルヴァンスレーヴ
ルヴァンスレーヴ

 2歳リーディングサイアー争いは、首位キズナと2位エピファネイアの差が約8000万円あり、朝日杯FSにエピファネイア産駒の登録が1頭(ソードマスター)という状況を考えると、昨年に続いて2歳リーディング獲得は確定的だ。キズナ産駒は、マジックサンズ(札幌2歳S)やエリキング(京都2歳S)、ブラウンラチェット(アルテミスS)が重賞を制し、サトノシャイニングとミストレスが連対を果たすなど、獲得賞金で1000万円を超えている馬が9頭もいる。全日本2歳優駿には、2戦2勝で最有力とされるナチュラルライズ(牡2歳、美浦・伊藤圭)が出走する。初の総合リーディングサイアーも狙えるキズナが、ビッグレースでラストスパートをかける。

 エピファネイアの2歳世代は、2番目に多い218頭と交配し、150頭の血統登録がある。2歳勝ち上がり頭数が前年より6頭少なく(9日現在)、重賞勝ち馬もいないことから今年も2位の可能性が高まったが、勝ち上がり頭数でキズナを上回っており、3歳での逆襲は十分にありうる。

 そして新種牡馬のリーディング争いだが、ナダルが首位に立つものの、2位ルヴァンスレーヴ、3位サートゥルナーリアの3頭が約4000万円差でしのぎを削っており、全日本2歳優駿の結果が重要となる。ナダルは32頭(中央26頭、地方6頭)が勝ち上がっているが、重賞での獲得賞金がない。全日本2歳優駿には、南関東から唯一の出走となるホーリーグレイル(牝2歳、川崎・内田勝)が出走する。

 一方でルヴァンスレーヴは、2歳世代で最も種付頭数が多く(223頭)、149頭が血統登録されている。21頭(中央10頭、地方11頭)が勝ち上がり、ソルジャーフィルド(牡2歳、北海道・川島洋)がJBC2歳優駿、エレインアスティ(牝2歳、愛知・今津博)がネクストスター名古屋を制し、重賞での獲得賞金でナダルに迫っている。サートゥルナーリアを約2000万円差で追う4位ゴールドドリームは、日高で最も多い212頭と交配し、129頭が血統登録された。29頭(中央4頭、地方25頭)が勝ち上がっているが、大半が地方でのもの。ただ、昨年のモーニンと同じく、勝ち上がった馬たちが重賞で活躍し、積算で意外と上位にランキングされている。グランジョルノ(牡2歳、美浦・高柳瑞)がJBC2歳優駿で2着に健闘し、全日本2歳優駿で重賞初Vを目指す。

 芝で重賞を勝っているタワーオブロンドンは7位で、首位とは約8300万円差とやや離されているが、パンジャタワー(牡2歳、栗東・橋口)が京王杯2歳Sに続いてG1も突破すると、一気に首位が見えてくる。新種牡馬争いが大混戦である状況を踏まえたうえで、2歳G1を観戦すると、楽しみ方が広がる。(競馬ライター)

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