【府中牝馬S】初コンビの武豊騎手「どうしたんだろう」ハーパーしんがり負け15着 直線で失速

15着のハーパー(右、カメラ・荒牧 徹)
15着のハーパー(右、カメラ・荒牧 徹)

◆第72回府中牝馬S・G2(10月14日、東京競馬場・芝1800メートル、良)=1着馬にエリザベス女王杯(11月10日、京都)の優先出走権

 実力十分の牝馬が集結した府中決戦に15頭が出走し、2番人気のブレイディヴェーグ(4歳、美浦・宮田敬介厩舎、父ロードカナロア)が昨年のエリザベス女王杯V以来の復帰戦を勝利で飾った。メンバー唯一のG1ホースが57キロを克服し、直線で外から豪快に伸びて2回目の重賞勝利。今春のドバイ遠征は右後肢飛節の炎症のため回避し、その後、予定していた新潟記念は筋肉痛で見送り、今回が11か月ぶりの実戦だった。

 なお、クリストフ・ルメール騎手は13日の秋華賞(チェルヴィニア)に続く連日の重賞勝利。15年ノボリディアーナ、18年ディアドラ以来、6年ぶりの同レース勝利で、岩田康誠騎手と並ぶ現役最多タイの3勝目(歴代最多は野平祐二元騎手の6勝)となった。勝ちタイムは1分44秒7。

 直線で外から豪快に伸びてきた10番人気のシンティレーション(戸崎圭太騎手)が、ゴール前で2着に浮上。一方、1番人気のマスクトディーヴァ(川田将雅騎手)は直線で一度は抜け出したが、2頭に差されて3着に終わった。

 ヴィクトリアマイル以来の実戦だった5番人気のハーパー(牝4歳、栗東・友道康夫厩舎、父ハーツクライ)は直線で失速し、15着に敗れた。

 武豊騎手(ハーパー=15着)「どうしたんだろう。いいスタートを切って、手応え良く進んでいたけど、4コーナー手前で一番最初に手応えがなくなった」

 北村友一騎手(ラリュエル=10着)「すごく落ち着きがあったし、オンとオフの切り替えができていました。レース内容も良く、頑張ってくれました」

 松山弘平騎手(コスタボニータ=11着)「スタート良く、この馬の形で競馬ができました。ラスト1ハロンまで踏ん張ったし、頑張ってくれています」

 鮫島克駿騎手(セントカメリア=12着)「ゲートでおとなしすぎて、開いたときに出なくて後方からですが、リズム良く運べました。いいメンバーの中で、脚を使ってくれたけど、差が縮まりませんでした」

 横山武史騎手(ライラック=13着)「(ハミを)嚙んでしまいきつかった。4コーナーはいい感じだったけど、そのわりに伸びませんでした」

 アンドレアシュ・シュタルケ騎手(モズゴールドバレル=14着)「スタートが良かったし、道中もリズム良く走れました。直線半ばまでいいリズムで走れていたけど、その後は狭くなったし、疲れていました。マイルの方がいいかもしれません」

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