続々と攻勢(美浦)

キングノジョー
キングノジョー

 こんばんは、坂本です。今日は天皇賞・秋の直前取材で美浦からお届けしております。

 さて、先日は自宅の片付けをしていたところ、いろいろな薬がゾロゾロと棚から出てきました。なじみのないカタカナの薬の名前だけでは「何の薬だっけな…?」と分からずに首をかしげましたが、そんな時に役に立ったのが「お薬手帳」です。病院や薬局で薬の説明書きを貼ってもらえるやつですが、花粉症の治療薬やぎっくり腰の薬だったことが分かりました。

 ちなみに今週はかかりつけ医で普段服用している薬をもらいましたが、お医者様からずいぶんキツイ言葉をいただきました。いざ「死亡リスクが高まりますよ」という言葉を突きつけられるとたじろいでしまい、今年何度目かの減量を決意することにいたしました。治療、改善計画も提案してもらい、目標体重が90キロの時点で情けないことですが、年末くらいには多少の成果は出したいところです…。

 そんなこんなで本題へいきましょう。まずは田中博厩舎です。10月19日の東京で新馬勝ちを飾ったキングノジョー(牡、父シルバーステート、母パレスルーマー)は、年明けの京成杯(1月19日、中山)へ向かいます。昨年の天皇賞・春を制したジャスティンパレスの半弟という良血馬で、スケールの大きさを予感させる横綱相撲でしたからね。重賞初制覇に期待がかかります。

 そして新馬勢の話も聞けました。アロヒアリイ(牡、父ドゥラメンテ、母エスポワール)は、11月2日の東京・新馬戦(芝2000M)でデビュー予定です。今週は戸崎騎手を背にして美浦・Wコースで6ハロン81秒2―11秒3を馬なりでマークして、格上古馬に併入しました。田中博調教師は「走りの質が良くて、まだ前進気勢が足りないかなと思って調整してきたが、心肺機能は本当に高いです。スタミナタイプではありますが、十分に素質は高そうです」と、なかなかの評価でした。一族には06年の日経賞など重賞3勝のリンカーンや07年の皐月賞を制したヴィクトリーなどがいる血統で、個人的に好きな一族で気になりますね。

 サトノシャムロック(牡、父ニューイヤーズデイ、母ヒップホップスワン)は、11月3日の福島・新馬戦(ダート1700M)でのデビューを目指しています。指揮官は「ダート馬らしい硬さもあるし、気持ちがわりとしっかりとあって、ゲートもそれなりに出られます。初戦から格好はつけられると思います」と、砂向きというジャッジです。

 ダノンピクチャー(牡、父ドゥラメンテ、母ファイナルスコア)は、23年のセレクトセール1歳部門で1億5500万円で落札された血統馬です。母はイタリアのG1馬で、一族には23年の京都新聞杯など重賞2勝を挙げたサトノグランツがいます。11月17日の東京・新馬戦(芝2000M)にマーカンド騎手で予定しており、素質は高そうです。田中博師は「すごく背中のいい馬で、まだ非力なところはありますが、これから徐々に変化をつけられたら」と期待を込めます。

 そして今週の土曜の東京2R・未勝利戦(芝2000M)にスタンバイしているグロスビーク(牡、父シスキン、母アドマイヤセプター)は、デビュー2戦目で初勝利を狙います。新潟での新馬戦は、逃げて勝ち馬にマークされる形となり、首差で涙を飲みましたが、後続には7馬身差をつけていました。指揮官は「体力はあるので、しっかりと調整してきました。緩急がつく流れ(への対応)とか課題はありますが、前回の失敗を生かして挽回したいです」と、今度こその構えでした。

 次は奥村武厩舎へいきましょう。前走のアイビーSで4着だったショウナンサムデイ(牝、父サートゥルナーリア、母ショウナンパンドラ)は、葉牡丹賞(11月30日、中山)へ引き続き池添謙一騎手とのコンビで向かいます。奥村武調教師は「近年のアイビーSのなかでも(メンバーが)強かったですね。上位が男馬でしたし、悲観する必要はない」と、巻き返しへ意気込んでいました。

 今週の日曜の東京5R・新馬戦(芝2000M)にスタンバイしているレッドキリアン(牡、父エピファネイア、母レッドセシリア)は、母が芝のマイル~1800Mで4勝を挙げて、オープンまで出世しました。先週、今週と美浦・Wコースで横山和生騎手を背にして追い切っています。指揮官は「コントロールが難しい馬で、そこはやってみないと。馬としては面白いところがあっていい素材」と、どんな走りをするか注目という感じですね。

 新馬のカラヴァジェスティ(牡、父Caravaggio、母Tonahutu)は、11月2日の東京・新馬戦(ダート1600M)を予定。除外の場合は、翌週のダート・1300Mに向かうそうです。指揮官は「まずまず走ってきそう。仕上がりは問題ないです」と、パワー型な印象でした。

 また10月13日にデビュー3戦目で初勝利を挙げたカラマティアノス(牡、父レイデオロ、母ダンサール)は、先週10月18日に放牧に出されています。パドックからテンションの高い面を見せていましたが、レースでは後方から力強い伸び脚で完勝でした。次走は決まっていませんが、「エキサイトし過ぎていたところはあるが、能力はあるなと思いました。強い内容でした」と、指揮官はさらなる心身の成長を期待していました。

 それでは今日のところはこのへんで。

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