【オークス】リバティアイランド完勝で牝馬2冠 中内田調教師「この馬しか持っていない資格を目指したい」

背後のターフビジョンに6馬身差の圧勝ぶりが映し出される中をゴールするリバティアイランド(カメラ・荒牧 徹)
背後のターフビジョンに6馬身差の圧勝ぶりが映し出される中をゴールするリバティアイランド(カメラ・荒牧 徹)

◆第84回オークス・G1(5月21日、東京競馬場・芝2400メートル、良)

 牝馬クラシック第2戦はフルゲート18頭によって、争われた。

 川田将雅騎手が手綱を執った1番人気のリバティアイランド(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎、父ドゥラメンテ)が優勝。阪神JF、桜花賞に続くG1・3勝目。桜花賞、オークスの牝馬2冠制覇は、昨年のスターズオンアースに続く史上17頭目となった。勝ち時計は2分23秒1。

 騎乗した川田将雅騎手は、12年のジェンティルドンナ以来となるオークス2勝目。中内田充正調教師はオークス6頭目の挑戦で初制覇、JRA重賞は34勝目となったが2000メートルを超える距離では初めての勝利となった。

 6馬身差の2着は2番人気のハーパー(クリストフ・ルメール騎手)、さらに首差の3着は15番人気のドゥーラ(斎藤新騎手)が入った。

 川田将雅騎手(リバティアイランド=1着)「とてもホッとしています。桜花賞に出てスイッチが入りまして、東京への輸送もあり、そのぶん前向きというか、ゲートを出てからポジションが取れました。少し進みすぎる感じはありましたけど、とてもいい雰囲気で我慢してくれたと思います。終始いいリズムで動いていました。直線進路をつくれさえすれば、と思っていました。あとはどれほど動かすかと言うことで、先々の戦いを見据えて楽に終わらせるのではなく、2400でどれだけ走れるのかということを試したかった。もちろん皆さんが期待されるのは秋だけじゃなく、それ以降も、というポテンシャルを持っている馬ですから、楽しんでいただけるように準備したいです」

 中内田充正調教師(リバティアイランド=1着)「ホッとしているのが正直なところ。これだけの馬を預からせていただいているので、その期待に応えられた。馬が1度使われて、いい体になってきたし、フィットしてきた。前走が進んでいかなかったので、少しだけポジションを取ってもらった。前走よりはドキドキしていなかった。まずは無事を確認して、この馬にしか持っていない資格があるので、それを目指したいと思う」

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