【宝塚記念】天皇賞・春2着馬が納得の調整 菅原明「陣営がいつも、とてもいい状態に仕上げてくれている」

追い切りで不安を払拭したブローザホーン(左)
追い切りで不安を払拭したブローザホーン(左)

◆宝塚記念追い切り(19日・栗東トレセン)

 不安は払拭(ふっしょく)された。菅原明が手綱を執ったブローザホーンは、栗東・坂路でディクテオン(6歳オープン)と併せ馬。54秒8―12秒9と時計こそ目立たないが、シャープさを増したフットワークに天皇賞・春2着からの上積みを感じた。

 先週末から、この日の追い切りに注目していた。1週前の土曜日に、実質的な最終追い切りを行う吉岡厩舎。15日まで栗東取材していた記者も確認したが、併せたロードアウォード(4歳オープン)に6馬身ほど大きく先着を許した。「相手が調教駆けするタイプですし、坂路で動く馬ではない。状態はすごくいい」と問題なしを強調していた吉岡調教師。決して見栄えは良くなかったが、この日の動きを見ると、先週末に一杯に追われたことで、スイッチが入った印象だ。

 「陣営がいつも、とてもいい状態に仕上げてくれている」とうなずいた菅原明。トレーナーは「天皇賞・春の前との比較で『全体的に動きが軽いし、反応が早かった』と言っていた」と鞍上とのやり取りを明かした。阪神大賞典、天皇賞・春に続き、栗東に駆けつけ当週に手綱を執った鞍上が、上昇ムードを感じ取ったなら、仕上がりに関しては文句なしと判断できる。

 前走から1000メートルの距離短縮に向け、CWコースから坂路主体に調整を切り替え、前走で着用していた覆面も外す予定。G1初制覇への入念な準備が実を結ぶはずだ。(戸田 和彦)

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