こんばんは、坂本です。今日はすっかり寒くなった美浦トレセンからお届けしています。
ジャパンC週とあって、何かと慌ただしいため、いきなり本題へいきましょう。今回は手塚厩舎の話題です。デビュー2連勝でアルテミスSを制したブラウンラチェット(牝、父キズナ、母フォエヴァーダーリング)は、阪神JF(12月8日)に向けて来週には帰厩するそうです。まだ底を見せていない魅力は大きく、帰ってきたらしっかりと取材します。
先週の赤松賞で2着に敗れたレイユール(牝、父キズナ、母レイカーラ)は、放牧に出てひと息入れるそうです。スタートで出遅れたのは痛かったですが、上がり最速33秒4の決め手を繰り出せたのは能力の片りんでしたね。手塚調教師は悔しい表情で、「テンションは1回使って、良くなっていた。やっぱり走る馬」と改めて素質を評価していました。
デビューから4、4、2着と惜しい内容が続いていたレイヤードレッド(牡、父フィエールマン、母エキナシア)は、先週の福島でも2着惜敗。4角先頭と強気なレースでしたが、最後は叩き合いの末に勝ち馬の決め手に屈しました。すでに秋2戦を使いましたが、引き続き続戦する方向だそうです。
今週デビュー予定のレヴーズマン(牡、父フィエールマン、母ゴールドエッセンス)は、11月24日の東京・新馬戦(芝1800M)にスタンバイしています。11月上旬から乗り込んできて、手塚師は「すくみやすいから、調教の時計自体は速くないけど、切れ味がありそう。フィエールマン産駒にしては、新馬向き。気持ちが入っているからね」と、初戦からというトーンです。叔父にシャフリヤールやアルアインというG1馬がいる血統馬で、注目したい一頭です。
ベストシーン(牡、父レイデオロ、母アユサン)は、今週土曜の東京・未勝利戦(芝1800M)で3戦目を迎えます。デビューから2戦連続2着で、今度こそという構えです。「1600Mでは忙しいかもしれないから、1800Mにいきます。小柄で調教で攻めきれないから、使いつつ良くなってきているかな。能力はある。動きはいいです」と指揮官。母アユサンと厩舎ゆかりの血統です。
11月15日にゲート試験に合格したヴィルナタール(牝、父レイデオロ、母ルヴォワール)は、なかなか素質を秘めていそうです。母も手塚厩舎でデビュー2連勝を飾り、叔父にフィエールマンがいる血統ですね。週明けには放牧に出る予定とのことですが、指揮官は「お母さんとそっくり。これは走りそう」と、なかなかトーンは高かったです。ちょっとマークしておきたいところです。
同じく新馬のウインスティーガ(牡、父ウインブライト、母コスモチェーロ)は、22年の香港ヴァーズを勝ったウインマリリンの半弟という血統です。11月15日にゲート試験に合格して、このままデビューに向けて進めていくそうです。手塚師は「年内に使いたい。あの血統はきょうだい、みんなうるさいですね。タイプ的には中山がいい」と評価しています。またG1馬シュネルマイスターの半弟のシュネルケーニヒ(牡、父キズナ、母セリエンホルデ)は、順調なら来月中に帰厩する見込みだそうで、ゆっくりという感じのようです。
8月の新潟で新馬勝ちして、前走のサフラン賞で9着に終わったゴーソーファー(牝、父キズナ、母ゴーマギーゴー)は、年内に帰厩させて、年明けのセントポーリア賞(2月2日、東京)あたりを視野に入れていくようです。11月9日の東京で初勝利を挙げたリアンベーレ(牡、父キズナ、母ファタルベーレ)も、年内に帰厩させて、ゆりかもめ賞(2月9日、東京)を目指します。手塚師は「もっと良くなりそうで、もっと走りそうだよ」と期待を口にしています。
それでは今日のところはこのへんで。