第2回ルーキーズサマーC・S3は21日、浦和競馬場で2歳馬8頭が1400メートルを争った。1番人気に推されたライトスリー(笹川翼)が先手を奪い、そのままリードを広げてリヴェルベロに7馬身差をつけて圧勝。南関東の2歳重賞第1弾を制した。優勝馬には鎌倉記念・S2(10月9日、川崎)への優先出走権が与えられた。
「小久保デー」
21日はまさに「小久保デー」となった。9Rで地方競馬通算2000勝を挙げたばかりの小久保智調教師。記念すべき2001勝目は、ライトスリーとの今年初の南関東2歳重賞制覇だ。
二の脚を使ってハナに立ち、ライバルたちを引き連れての道中。直線に入っても勢いは衰えず、鞍上から1発、2発のムチが入ると一気に後続を引き離し、7馬身差でゴールした。圧倒的な勝利に笹川翼は、「いい意味で遊んでいたので、どのぐらいかと直線で追った。スピードがあり、馬格があって、力もある。センスもいいし言うことなし」と絶賛した。
小久保師は「オーナーとアメリカで買ってきた馬なので、全日本2歳優駿・Jpn1(12月11日、川崎)を勝ち、アメリカに行きたい」と夢を膨らませた。直近の目標は、権利を獲得した鎌倉記念となる。
◆ライトスリー◆ 父シティオブライト、母ホリデイズ(父オナーコード)。浦和・小久保智厩舎所属の牡2歳。米国・パークスインベストメントグループの生産。通算3戦3勝。総獲得賞金は1900万円。重賞初制覇。馬主は山口裕介氏。