◆札幌2歳S追い切り(28日・札幌競馬場)
第59回札幌2歳S・G3(31日、札幌)で無傷3連勝を狙うアスクシュタインは28日、ソフト仕上げで態勢を整えた。札幌・ダートコースで単走。テンから迫力のストライドでリズム良く行くと、直線も持ったまま。しっかり脚を使って5ハロン73秒0―12秒9を馬なりでマークした。またがった北村友は「時計はちょうどいいかな。前走のダメージも感じないし、順調にこられているんじゃないかな」と手応えを伝えた。
メンバー唯一の2勝馬。函館の新馬戦を逃げて勝つと、今回と同舞台のコスモス賞も逃げて7馬身のぶっちぎり。その前走はしまいもメンバー最速上がり。まだ底を見せていない。主戦は「大きく体を使ってくれるし、いい脚を持続できるのが強み」と2戦で感じ取った“武器”に期待を寄せる。
鞍上は先週、新潟2歳Sをトータルクラリティで完勝し、人馬とも勢いは十分。「ハナにはこだわらないけど、この馬は好位で競馬をするのがいいと思う」とイメージを膨らませる。過去にジオグリフ、ソダシなどのちのG1馬を送り出してきた名馬への登竜門。初タイトルを手土産に、将来性豊かなドゥラメンテ産駒が北都から大舞台へ羽ばたくか。(松末 守司)